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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボーカロイド 七つの大罪シリーズ小説 ( No.21 )
- 日時: 2011/07/17 21:48
- 名前: ボリーン (ID: I8/Fw.Cz)
第二章 五話
それは一年前のとある春の日のことである・・
ヘンゼルとグレーテルは木の実を取るために朝、家を出た・・
目当ての木の実があるのはエルドの樹の東側・・
グレーテルが先に進み・・
ヘンゼルは後からちょこちょこ付いていく・・
っが・・よく何かにひっかかって転んでいる・・
その度にグレーテルはうんざりした様子で立ち止まる・・
そんなことを繰り返してエルドの樹に着いた頃には昼前になっていた
「姉さん!エルド様の下で一回休もう!」
「・・・しょうがない・・そうしましょう・・・」
2人は疲れた〜という様子でドサッ!っと樹の下に座った・・
ぽかぽかとしたちょうど良い気温で
心地よく吹く風がまた気持ちいい・・
大木の葉の間から落ちる木漏れ日が
2人の所々を照らしている・・
そんな快い気候に眠気を誘われ2人はウトウトし始めた・・
っとそんな時・・グレーテルが突然
いたっ!っと叫んび頭を擦った・・
彼女の足の上にはボキっと途中で折れた木の棒が乗っかっていた・・
「誰よ!」
グレーテルはパッ!っと上を向いたが
そこには美しい緑色をした大木の葉があるだけで
誰もいない・・
その後も2人、目掛けて木の棒が落ちてきた・・
訳がわからず慌てる2人を見て笑っているのか
リスや小鳥達がチーチーっと鳴き喚いた
グレーテルは見えない敵に憤慨した
「もう!!なんなのよ!!早く姿を現しなさいよ!この悪魔!」
グレーテルが樹に向かって大声で叫ぶと
フェッフェッフェッ・・・
という変な笑い声が聞こえてきた・・
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