二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボーカロイド 七つの大罪シリーズ小説  ( No.22 )
日時: 2011/07/17 21:48
名前: ボリーン (ID: I8/Fw.Cz)

第二章 六話

グレーテルはきゃっ・・っと小さく叫んだ・・ 
ヘンゼルは姉の後ろに隠れる・・

後ずさった2人の眼の前に
樹の上から何かがストンッ!っと何かが落ちてきた・・

2人はびっくりして尻もちをつく・・
っがヘンゼルがグレーテルの後ろに隠れていたせいで
2人ともバランスを崩して倒れてしまった・・

「フェッフェッフェッ・・・
あんた方・・そう慌てなさんな・・
さっきのはち〜とばかり遊んだだけじゃよ・・」

2人の眼の前に落ちてきたのは
長い時を生き、すっかりしわがれた翁だった・・

「・・ってことはあんたが犯人な訳??」
グレーテルはちょっとイラついた声音だ・・

「そうじゃよ・・お譲さん・・
まぁそんなことはどうでもいいことじゃ」

「よっ・・よくな〜い!!!!」

「さて・・そこの坊主・・」
翁は怒るグレーテルをスルーしヘンゼルに話しかける・・
グレーテルはぶつぶつ文句を言っている・・

「ぼっ・・坊主・??・・なっ・・なんですか・・??」

「お前は七つの大罪の話を知っているかね?」

「七つの・・大罪・・??・・・さぁ・・僕はさっぱり・・」

「はいは〜い!!知ってま〜す!!
えっと・・「悪食」「色欲」「強欲」
「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「傲慢」でしょ??」
グレーテルは自信満々に答えた・・

「まぁ・・ぎりぎり正解にしてやろう・・
詳しく説明するとな・・・
人間を罪に導く可能性があると 
されてきた欲望や感情のことを指すんじゃ
大罪の種類はさっき譲ちゃんが言ってくれた通りじゃよ・・」

グレーテルはえっへん!っと誇らしげに胸を張った

「だが・・それだけじゃない・・・
その大罪にはそれぞれそれを示す悪魔がいるんじゃ・・・」


ぽかぽかと三人を照らしていた太陽を
陰惨な雲が覆った・・