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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボーカロイド 七つの大罪シリーズ小説 ( No.27 )
- 日時: 2011/07/10 21:17
- 名前: ボリーン (ID: qBNewIT8)
第二章 七話
「ちっと時間がない・・簡単に説明するぞ・・
七つの大罪にはそれぞれそれらを示し現す悪魔がいる・・」
「悪魔・・・ヒィ!!!」
ヘンゼルはそう言うと胸で十字を切り始めた
「坊主・・随分信心深いようじゃなぁ・・いいことだ・・」
「そうかしら?・・ヘンゼルったら神に頼ってばかりで
自分じゃ何も決められないのよ・・・」
「今はそうでもな・・譲ちゃん・・この坊主も
いつかは大人になるさね・・・」
翁は遠い遥か彼方を見るような目つきで2人を見た・・
「そして・・つい最近のことじゃ・・・わしは魔道師は
ある予言を夢に見た・・予知夢って奴じゃな・・
・・・その夢は2人の子供が母親を殺し
彼女に育まれた原罪を七つに裂いて
世界にばらまく・・という内容じゃ・・
実にむごたらしい・・・」
「それは止められないんですか??・・」
ヘンゼルは哀しそうな顔でそう言った・・
「うむっ・・止めることは出来るが・・
それは実に難しい・・老いて力の弱まってしまったわし一人では
不可能に近い・・・しかし・・大丈夫じゃろう・・
エルルカがなんとかしてくれるだろう・・」
「エルルカ・・??」
「あぁ・・・エルルカ・クロックワーカーちゅう若い魔道師じゃ
レヴィアンタ魔道王国の希望の星じゃ・・
といっても王国はもう終わってしまったがね・・」
「ふ〜ん・・なんか難しい話・・
でもその予言には興味あるわ!」
「そうか・・・・まぁあんまり首を突っ込まんようにな・・」
翁は長い時を生き過ぎ疲れ果てたような
物悲しい瞳で双子を見るとピョンッ!っと樹に飛び乗り姿を消した・・
ヘンゼルは大罪の話に畏怖したようでビクついていたが
グレーテルは彼女が何か良からぬことを考えている時にする
不気味な笑いを浮かべていた・・
遠くの方では雷鳴が轟いていた・・
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