二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボーカロイド 七つの大罪シリーズ小説  ( No.33 )
日時: 2011/07/17 21:47
名前: ボリーン (ID: I8/Fw.Cz)

第二章 九話

もう道なんてわからない・・・
進もうとしている道が正しいかなんて・・・・

でもただただ歩く・・・
あの忌まわしい魔女とその哀れな子分の下へ・・・


2人は森の道を左に曲がった・・・すると
前に古びた小屋が現れた・・・

「此処よ・・・きっとそう・・・きっと此処に居るんだわ・・」

小屋の中からはぼんやりとしたランプの光が漏れている・・

「ヘンゼル・・あんた、ちゃんとわたしの言うこと聞くのよ・・
わたしが指示する通りにやりなさい・・」

「もちろんだよ!姉さんの言うとおりにするさ!・・」

「じゃあ、あんたはわたしをおぶって・・・
それでわたしごとこれを着て、腰の曲がった老人のふりをして
泊めてくれって家に入って頂戴・・・・・・
それでタイミングを見計らって
わたしが『今よ!』って叫ぶから・・・そうしたら
思いっきり暖炉に魔女を押すのよ・・・・」

そう言って、グレーテルは自分が着ていた
長めのローブを手渡した・・

「・・・・うん・・・出来るかわかんないけど・・頑張るよ!」

「出来るかわからない・・じゃなくて・・・やるのよ・・」

「・・・うん」

ヘンゼルの表情は暗い・・・

はたして彼はこれから起こる惨劇を
どう思っているのだろうか・・・そして

性格の悪い姉のことを・・