二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ボカロ曲を小説に! —悪ノ王国— 』 ( No.44 )
日時: 2011/07/17 21:46
名前: ボリーン (ID: I8/Fw.Cz)

Oh! なんかしらん間にちっと仲良くなっちょる・・

第二章 十一話

老人はアダムに勧められ暖炉の前の
椅子にぎこちない動きで座った・・・

「しかし・・今晩は冷えるねぇ・・・・
もう少し薪を焼べてくれんかね・・??」

「わかりました・・イヴ・・薪を持っててくれ・・」

「わかったわ・・」
イヴはちょっと嫌そうな表情で薪を3、4本抱え
暖炉の前にしゃがみ込んだアダムのところへ行った

イヴもしゃがみ込みアダムに薪を渡す・・
アダムは薪を受け取ると前のめりになって
火かき棒で奥の方へ薪を置く・・・

「すまないねぇ・・・」

「いえいえ・・自分にはこんなことでしか
罪を償うことは出来ないんです・・」
アダムは伏し目がちにそう言うとイヴが呆れたように彼を見た・・

2人は暖炉に薪を焼べることに気を取られ・・
後ろの老人・・・いや・・捨てた子供達の方は全く
気にすることが出来なかった・・

双子はローブの下でごそごそと動き横並びになっていた・・

アダムが最後の薪を暖炉の奥に置こうと前のめりになった・・


「今よ!!」
聞き覚えのある高い声がイヴ達の耳に届いた・・
老人が来ていたローブは空中に舞い上がり・・

ローブの中から出てきたのは・・老婆ではなく・・
金髪の双子・・・あの悪夢のような双子だった・・