二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲【アンチ×パラジ】 ( No.14 )
- 日時: 2011/08/03 11:22
- 名前: 修羅 ◆SJ8PpDG6oE (ID: FGaLWoyh)
第4話
そしてその夜、隣はレンのとなりに来て、レンが好きな
事について質問してみた。
「ねぇ、レン。その曲を聴いて改心したんでしょ?
どうしてそう思ったの?」
「この曲はさ、奈落の底にいる奴でも憎んで、憎んで
狂ってしまえば天に登れるって感じでさぁ。
前のボクは弱かったからね。
相手に何を言われても言い返せないし、全然ダメダメ
だったんだ。だから・・ね。」
少しいつものレンよりも穏やかに話していたので隣は心
の中で少しほっとしていた。
「そっか。憐は頑張り屋さんだもんね。」
「は?なに言って・・・っ・・つぁ・・・・
あああああああああああああああああっ!」
「憐?憐、大丈夫?」
頭をかかえて苦しそうにしていたが、しばらくして
ばたりとレンは倒れてしまった。
「れ・・・・ん・・?」
「あ・・ねえ・・さん?・・ぼ、くは・・・」
「やっと会えた!姉さん!」
憐は隣に泣きながら抱きついた。
「憐?憐なの?うれしい・・・元に戻ったんだね・・」
「あの・・ね?・・僕・・見てたんだ・・あいつの中で・・
僕の意識が戻ったってことは・・・・っうっやだ・・」
急に憐は先ほどよりも大粒の涙を流しながら強く隣に
抱きついた。
「憐?どうしたの?これからずっと一緒じゃない。」
隣は笑いながら憐の頭を撫でた。
憐だけが知っていたこの先の絶望。
大切な姉を悲しませたくないため、憐はあの事を言わない
ようにした。
だから隣は知らなかった。この先に待っている
辛く、苦しく、悲しすぎる、絶望を
その日から、二人はいつもどうりの生活に戻った。
彼女のいじめも今は無い。
憐は前までの行為がやはり身体の負担になっていたようで家で療養している。
だが、二人はそれでも幸せだった。
「憐、ただいま。」
「おかえり、学校どうだった?魁斗と雅垢畝は元気だった?」
あれからしばらくたって隣のいじめも消え、前のような
生活に戻っていた。
「うん。二人共憐のこと心配してくれてたよ。明日にでも
お見舞いに来てくれるって。よかったね。」
「そっか・・・あれ?そういでば姉さんの親友の茱さんの
話を最近聞かないんだけど・・・」
「ああ・・・茱のこと?あの子ね、転校しちゃったんだよ」
憐はすこしびっくりしたような顔で隣を見ていた。
「ふ〜ん。」
(以外だな…彼女は●●●●のはずなのに・・・僕らを監視
しなくてもいいのか?)
憐はあまり気にしなかったが、二人のようすをみて
不気味に笑う茱のことを気付かなかったのも
奈落の底へ落ちてしまった理由なのかもしれない…
次の日の夜、憐の身体は勝手に布団から抜け出して、
夜の街を歩いていた。