二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲【アンチ×パラジ】 ( No.20 )
- 日時: 2011/08/08 14:07
- 名前: 修羅 ◆SJ8PpDG6oE (ID: dWKALzjp)
第五話(話の展開が速すぎる((汗)
(止まれ!止まれ!止まれ!
やだ・・・そっちには行きたくないよぉ・・・)
心の中でそう叫んでも動く足は止まってくれなかった。
憐はだんだんと意識が朦朧としてきてしまった。
(あれ・・・うそ・・もって・・かれ・・る)
ふっと憐の意識はとんでしまった。
最後に笑ったのは・・・レン自身だった。
「はぁー。さてと、行こうか。神の世界に。」
(いやだ!いきたくない! 姉さん、助けて!)
「助けを求めても無駄だから。
僕は何のために歌うパラジクロロベンゼン♪
ただ意味も理解せずに歌うパラジクロロベンゼン♪」
夜、深夜ぐらいだろうか、隣ははっと目覚めた。
なにかいやな予感がした。
「あっ・・っう・・」
酷い頭痛がしたあと、憐の声が聞こえた。
『いやだ!いきたくない!姉さん、助けて!』
「憐?いまいくから!絶対に助けるから!
待っててね!」
隣は家から声が聞こえる元へと全力で走った。
走った、走った、走った、走った、走った、走った、
走った、走った、走った、走った、走った、走った、
走った、走った、走った、走った、走った、走った、
走った、走った、走った、走った、走った、走った、
走った、走った、走った、走った、走った、走った、
「憐!」
【姉さ・・・クルナ!キエロ、キエロキエロキエロキエロキエロ・・・・】
その時だった。
憐の胸元から血が流れた。
誰かに刺されたのだろうか。
隣は急いで憐の元へ駆け寄った。
「憐!憐!聞こえる?憐!」
「姉さん・・・・ご・・・めん・・」
「僕は・・許されない罪、を、犯し、てしまいま・・した・・・
洗脳され、頭のなかを・・・かきみだされて・・・
この・・・罪が・・許される、こと、は・・ないで・・
しょう・・・本当に、ごめ、んね・・・
それと・・・・・
ありが・・・・
君モ狂ッテシマエバイイノニ」
最期に憐が言った言葉はレンの声でかき消されて
しまった。
レンは笑っていた。
彼はもう、手遅れだったのだ。
「うああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ」
隣は泣き叫んだ。
深夜の静まり前った街には彼女の声だけが響く。
そう、これはまだ始まり、
隣がリンになる前の悲しい姉弟の物語。