二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: SKETDANCE小説集〔長編「七不思議事件」編更新中!〕 ( No.346 )
日時: 2012/01/27 21:21
名前: カルメ ◆jNa1VXSnOg (ID: jBnjPLnI)

《正真正銘!?開盟学園七不思議 PART16》

ウ「そうです。"忍び寄る足音"とかはどう説明するんですか?」

ボ「・・・・・これもネーミングに偽りありだ。足音なんかじゃねぇよ。」

丹「では一体なんだとおっしゃるのですか?」

ボ「スーパーボール。」

ヒ「ええええええええええええええええ!?!?ス、スーパーボール!?それはない!それはミスや!」

ボ「ミスじゃねぇよ。現にスーパーボールが校舎内で結構見つかったぞ。第一俺がこの音を聞いたとき違和感があったんだよ。」

ス『違和感?』

ボ「"ガン・・・・ガガガン"って普通じゃねぇだろこんなの。しっかり聞けば分かることだ。まぁ最初はわかんなかったけど捜査してるとやたらスーパーボールがあったからこれだと思った。きっとちょっとした拍子に棚とかから落っこちて自然とバウンドして壁とかにぶつかって音を立ててくれるって寸法だったんだろうな。」

デ「・・・・・・・・・しょぼいな・・・」

ヒ「・・・・ホンマにしょぼいわ・・・・」

ボ「いいんだよ、しょぼくて。学園七不思議って知らしめておけばあとはどんなのでも心霊現象って思い込んでくれるんだからよ。特に音なんかはな。この2つの現象に求められていたのはただ単に脅かす。そしてそれは七不思議の中のものだと思わせるってこよだっただろうからな。」

キ「ふん。だがそんなしょぼいのばかりでこんなに効果絶大だとは思わないがな。」

ボ「もちろん。だから犯人は目に見えるものも用意した。それが残りの5つだ。この5つなら残りがどんなにしょぼいトリックでもカバーできる。」

椿「では"緑の人魂"の件はどう説明する気だ?あれは目撃者全員がまぎれも無い緑の人魂だと証言している。」

ボ「あぁ。たしかに緑の人魂だろうな。いや、正しくは緑色の炎が空中を漂っていた。」

ヒ「いやいや、緑の炎なんてありえへんやろ。炎は赤や。」

ウ「ガスバーナーなどの炎は青にもなりえますが緑などありえませんと伝えてください。」

ボ「それがありえるんだよなぁ。しかもこれなら急に消えていなくなったっていうのも証明できる。」

デ「どうやったというんだ。まさかこれもしょぼいトリックだと言うのか?」

ボ「いや、しょぼくはねぇ。このトリックはそこそこ化学的だ。緑の人魂の正体、それは炎色反応を起こしたバリウムだ。」

キ「バリウムだと?」

ウ「・・・・・・炎色反応ってなんですか?」

丹「1年生は化学をやっていないのでご存知ないのですね。炎色反応とは化学物質を棒の先などにつけてそれを火にかけると炎の色が変色するというものですわ。」

ス『確かにバリウムなら緑色になる。他にもナトリウムなら黄色、カリウムなら紫などがある。』

椿「・・・・・・・急に消えたのはバリウムが失われたことによる自然消火だったのか・・・」

ボ「あぁ。」

ヒ「せやけどボッスン、人魂は4Fの高さでウロウロしてたんやで?それはどうやんねん?」

ボ「それも簡単だ。火が燃え移らないワイヤーとかを適当に動かせばいい。幸い特別教室棟の裏は暗いしどうしても見る人は人魂のほうに集中する。ワイヤーなんかだれも気づかない。」

デ「小さい子がワイヤーアクションのワイヤーに気づかないのと同じというわけか。」