二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: SKETDANCE小説集〔長編「七不思議事件」編更新中!〕 ( No.347 )
日時: 2012/01/27 21:23
名前: カルメ ◆jNa1VXSnOg (ID: jBnjPLnI)

《正真正銘!?開盟学園七不思議 PART17》

ス『じゃあ"焼却炉の結界"はどう証明する?』

ボ「焼却炉の結界のキーになるのは暗くなったら5分程度出現するってところだ。」

丹「それが一体・・・」

ボ「知らねぇか?暗くなると自動で光りだすアレを。」

ウ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夜光塗料。」

ボ「正解。夜光塗料だ。まぁ似たのでポスターとかにも光を吸収して少し光ってるやつとかあるだろ?あれと一緒だ。焼却炉脇の教室は書道室。下校時間ぎりぎりまで電気がついている。」

キ「そこの光を吸収して書道部が帰ると同時に作動する仕組みか。」

ボ「あぁ。壁に書いたのは踏まれたりして消えるのを防ぐため。屋根の下に書いたのは雨があたって消えるのを防ぐため。焼却炉を選んだのはあそこなら太陽による影がかぶらないから。影が出来る位置に書くと昼間でも作動する可能性があるからな。」

ヒ「おぉ・・・・完璧や。さすがボッスンや。」

椿「だがまだ3つある。」

ボ「そうだな。じゃ"湧き出る血"を説明する。あれも緑の言霊と同じ化学の力だ。ヒメコ、化学って言ったら何か思い出すことはねぇか?」

ヒ「化学?・・・・・金曜に実験が中止になったことやけど・・・」

ボ「そうだ。あれの原因は?」

ヒ「チュウさんが準備不足だったからや。」

ボ「何が足りなかった?」

ヒ「何ってあれやろ、フェノール・・・・・え?まさか、これ!?」

ボ「そうだ、湧き出る血の血の正体それは"フェノールフタレイン"だ。」

丹「そんな。しかし、フェノールフタレインは確かに赤くはなりますがそれほど赤いというわけでは・・・」

ボ「丹生さん。別にそこまで赤くなくてもいいんだ。外は暗いし明かりは校舎から漏れるわずかな光だけ。しかも血は多少赤褐色っぽいものも血って思われる。それに次の日になったらその壁のしたの地面により赤く染めた水なんかを撒いておけば誰もが昨日壁から流れていたのは赤い血だって思う。」

ス『暗いことを利用したというわけか。しかし、そのとき校舎の窓からそんなことをしている人は目撃されていないぞ。』

ボ「あれはきっと屋上からこっそり壁伝いにフェノールフタレインを流したんだ。」

ウ「フェノールフタレインってそもそもなんですか?」

デ「塩基性、別名アルカリ性に反応する検査溶液だ。酸性と中性のときは無色だが塩基性になると赤くなる。・・・・・・・・・・・・・そうか。」

ボ「気づいたみてぇだな。そう、屋上から流したのは無色の中性のフェノールフタレイン。無色なら見えない。そして壁にある溝とかに塩基性の水溶液をたっぷり塗っておけば自然と赤くなる。調べたらまだ残ってた。チュウさんに分析してもらったら超強力な塩基性の水溶液だと。」

ヒ「ほんなら、こないだ足りなかったんは犯人がフェノールフタレイン持ち出しとったからか?」

ボ「あぁ。それだけじゃねぇ。バリウムも塩基性の水溶液も全部だ。化学準備室はチュウさんがいようといまいとフルオープンだからな。まぁ最近は夜中とかは閉められるらしいけどな。」