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《工事で袋小路で好事多魔　ＰＡＲＴ１》

ボッスン（・・・・・・・・・・・・・・・これはアレか？いや違うな・・・・・・いや違くねぇ・・・これは・・・・・小便してぇ・・・）

ヒメコ「ほんでなＡ組の中谷さんなバイト始めたんやて。接客とかごっつ上手そうやしえぇなぁ。・・・・・・ボッスン、何ちゅう顔しとんねん。」

ボ「え？何？俺ブサイク？誰がブサイクだよ！」

ヒ「誰もそんなこと言ってへんわ！・・・・何か人類が滅亡する寸前みたいな顔しとんで？」

ボ「どんな顔だよ！」

ヒ「あれか？ゲームの相手ならんてスイッチに言われてヘコんどんのか？おかげでスイッチは小田倉くんとゲームするて言うとったもんな。」

ボ「ちげぇよ！」
　（はうっ！！！・・・・ダメだ、ツッコむと力が入って漏れそうだ・・・・）

ヒ「・・・・・・・おしっこか？」

ボ「え？え？え？小便？ちげぇよ？小便なんか１デシリットルも出ねぇよ？なに言ってんの？」

ヒ「そ、そうか？」

ボ（俺のアホ———！何で言わなかった！言えば安らかにトイレに行けただろ！・・・・・・いや、言えねぇ！ここは変なプライドが俺にはある！ヒメコに悟られてはダメだ！だけどヒメコと別れる道まで結構あるぞ・・・いやこらえろ俺！）

ヒ「あぁ。喉渇いたなぁ。おっ、コンビニや。ナイスコンビニ！ジュース買おうや！」

ボ「おぉぉ！！！！いいぜぇぇ！！！」

ヒ「どんだけ喜んどんねん！」

ボ（ナイスヒメコ！コンビニならこっそりトイレに行ける！こそっと行ってこそっと出てくる！我ながら完璧な作戦だ！）

—ウィーン—

店員「いらっしゃいませ〜」

ヒ「はぁ〜喉渇いたわぁ〜何にしようかなぁ？」

ボ（今だ！！！）

—タッタッタッ—

ボ（さすがコンビニ！コンビニの構造ナイス！もうコンビニオールナイス！これなら俺の建前も守れる！さすがコンビニ！あなたとコンビにふふふんふ〜ふん。こっちからお願いしますってくらいだぜ☆）

＜ただいま清掃中＞

ボ（Ｏｈ　Ｎｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏ！！！！！！！！！！・・・・・・いやまだ勝機はある！ヒメコの買い物に時間をかけてくれれば・・・）

ヒ「ボッス——ン！！終わったで！早よ行こうや！」

ボ（早ぇぇぇぇぇぇぇ！！！今日に限って早ぇ！何で！？お前俺に恨みでもあんの！？むしろコンビニ！おいコンビニ！なぜ今清掃中だ！？）

ヒ「・・・・・・アンタ、やっぱりおしっこしたいんとちゃうん？」

ボ「え？え？え？え？え？何言ってんの？小便なんか１リットルもしたくねぇよ？何言ってんの？」

ヒ「そ、そうか？・・・・・・・って１リットルってそこそこやぞ！？」

ボ「うるせぇ！したくねぇよ！」
　（はうっ！！！しまったぁ・・・・ツッコんでしまったぁ・・・・堪えろ俺！・・・・・・・・・・ふぅ・・・）