二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: SKETDANCE小説集 〔御礼!参照3500突破!!〕 ( No.477 )
日時: 2012/04/26 13:34
名前: カルメ ◆jNa1VXSnOg (ID: tXyeItIx)

《モモカ・ドラマ主演への道 PART1》

ヒメコ「はぁ・・・」

ボッスン「あん?どうしたんだヒメコ、似合わねぇため息なんかついて。」

ヒ「似合わなくて悪かったな!これや、これ!」

ボ「ん?"KITTEN"?この雑誌がどうかしたのか?」

ヒ「これや。トップページにモモカが出とんねん。モモカはすごいわぁ・・・もうこんな有名な雑誌のトップやで?」

スイッチ『吉備津百香と言えばもう全国95%以上の人が知っているといっても過言ではないほどの有名人だ。トップにいてもおかしくないだろう。』

ヒ「せや。目標に向かって必死に頑張ってここまで行ったんや。アタシは・・・」

ボ「ったく、お前はお前だろ。人と比べんな。お前にしか出来ないことだってある。今はそれを見つける時期ってことだろ。気にすんな。」

ヒ「・・・せやな。けど、だんだんモモカが遠くに行く気がして寂しいな・・・」

—コンコン—

ス『ん?客人のようだ。』

ボ「はい、どーぞ。」

モモカ「みんないるかい?」

ヒ「近っ!!身近に来とった!!」





ボ「んで、今日はどうしたんだ?」

モ「うん、実はアタイ、悩んでるんだ。思うような演技が出来なくて・・・」

ヒ「演技?また何かのオーディション受けるんか?」

モ「うん。"ミッドナイトムーン"っていうドラマの主演になりたくてオーディションにエントリーしたんだ。」

ボ「"ミッドナイトムーン"????」

ス『"ミッドナイトムーン"、詳細はまだ明かされていないがラブストーリーをベースとし笑い、シリアスなど多くの観点を取り込んだドラマらしい。』

ヒ「へぇ〜、また大変そうなドラマやな。ほんでアレか?またいつぞやみたいに練習したいんか?お安い御用やで。ほな、台本見せてみぃ。」

モ「ううん、そうじゃないんだ姉さん・・・」

ヒ「ん?そうじゃないて?」

ス『台本がないから自分でもどうしていいのか分からない。そういうことじゃないのか?』

モ「そうだよ。台本がないからアタイ、いまいちこの世界観に入り込めなくて・・・」

ボ「ちょっと待て!台本がねぇってどういうことだよ!」

ス『この"ミッドナイトムーン"の監督は中倉英光(なかくら ひでみつ)。この監督は台本を一切作らずそのシチュエーションのみを伝え後は出演者に全てを委ねるというやり方を取っている監督だ。だから結末も撮影中に書き換えられることもある。』

ヒ「それ成立するん!?」

ス『だが実際は高評価だ。"自然な感じがいい"と。だがその分、出演者はそのシチュエーションに応じて多種多様に演じなくてはいけない。より出演者の力が試される。』

ボ「なるほどな。つまりモモカはその監督の求めるものに答えれる自信がないってわけか。」

モ「うん。そうなんだ。そんな咄嗟に言われたことを出来る力はアタイにはないと思うし・・・」

ヒ「大丈夫やて。モモカは十分力ある。あとは勇気だけや。」

モ「姉さん・・・」

ス『全国民が知るくらいまで登りつめたモモカなら出来る。』

モ「スイッチ・・・」

ボ「お前は努力家だ。あとは自分の努力を信じて・・・」

モ「ありがとう!姉さん、スイッチ!なんだか急に出来るような気がしてきたよ!」

ボ「・・・・・・」