二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: SKETDANCE小説集 〔多忙につき更新頻度低下中!〕 ( No.523 )
- 日時: 2012/09/09 16:17
- 名前: カルメ ◆jNa1VXSnOg (ID: S7B875Vg)
《駄作オタクの駄作オタクファミリー PART3》
—ガチャ—
秋「どうぞ、ここが私の部屋です。」
ス『これは・・・壁全面にポスター!カーペットは見知らぬキャラクターもの!そして布団までもが・・・』
ヒ「もうえぇわ!絵無いからて調子のんなボケェ!部屋はいたって普通やろが!」
秋「スイッチさんがおっしゃっているのはオタクの部屋ですよね?駄作オタクは部屋をそんなふうにはコーディネートしません。」
ボ「何そのオタクと駄作オタクの格差!?」
秋「駄作オタクが愛する作品は駄作すぎてそのような商品は発売されません。ですからこれが真の駄作オタクの部屋であるべきなんです。商品がある作品は駄作とは言えません。」
ヒ「駄作と豪語しといてそれが好きになれるっちゅうんがすごいわ・・・」
ボ「にしてもさすが漫研。机はいかにも漫画家って感じだな。」
秋「私もロマン先輩やフミちゃんに続きたくて毎日そこで考えをめぐらせているんです。どんな駄作を描こうかなって・・・」
ヒ「何で初めから駄作描こう思うてんねん。」
ス『それでは一生2人に続けそうにないな。』
ボ「ん?アキちゃん、この漫画・・・」
秋「あ、それですか?それは今私が描こうとしている作品に一番近いので毎日読んで研究しているんです。」
ボ「へぇ〜。"告白の瞬間"か・・・」
ヒ「なんやタイトルはごっつまともやん。ひょっとして面白・・・」
秋「いえ駄作です!」
ス『即答だったな。』
ヒ「そこは譲れへんねんな・・・・どんな内容なん?」
秋「はい。この"告白の瞬間"は様々なキスシーンを集めている作品です。場所やシチュエーションなど多くの状況でのキスシーンが集められています。」
ヒ「駄作や!!なに、物語とかないん!?」
秋「この漫画における物語はそのキスシーンの2ページに集約されています。ですから1話で8〜10のキスシーンが見れるんですよ?」
ボ「それ"話"って単位間違ってるだろ!ただの総集編みたいな感じじゃねぇか!」
ス『いや、どちらかと言うとキスシーンを描く際の教科書のようなものだな。』
ヒ「そういうことか。アキちゃんがストーリー考えて最後のキスシーンでこの本の中から一番えぇパターンを選ぶんやな。」
ボ「なんだそういうことか。俺はてっきりこの総集編みたいなのをアキちゃんが描くのかと・・・」
ヒ「アホやなぁボッスン。そんなんありえへんやろ。」
秋「ボッスンさん正解です!私もみんなの手本となるようなこんな作品を描こうと頑張ってるんです!」
ヒ「ありえおった!」
ボ「アキちゃん・・・・それ漫画じゃねぇぞ・・・」
秋「いいんです。私の愛する駄作とはこういうことですから。」
ス『セリフだけはベテランっぽいな。』
ヒ「アキちゃんの世界はアタシらにはよお分からんわ・・・」
秋「それはそうですよ。分かられてしまったらヒメコさんは駄作が好き。つまり駄作が駄作でなくなってしまいます。」
ボ「だから何でセリフだけベテランっぽいんだよ!」
秋「では兄弟のところへ案内します。そっちなら皆さんのお目にかなうものがあるかもしれませんから。」