二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ぱらぷっ!【ボカロイメ小説・リク超絶受付】 ( No.11 )
日時: 2011/10/04 15:57
名前: マッカナポスト ◆dDspYdvRLU (ID: USKm1lhL)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=hQqTkc50Lt0

音を失った__縛られた虚実の中で、
こんな所にも、あんな所にも。
真っ赤な、赤い花が。
歌が、あの頃の詩が僕を傷つける、嘲笑う。
目を見張るような鮮やかな息苦しい赤が、聞こえないはずの音が。
僕をますます苦しめる、の。



【—————————!!——————————】



目が覚めると目が『あの花』のように真っ赤に腫れていて。



悲鳴を上げても、
金切り声を上げても、
叫んでも、
喘いでも咽んでも喚いても足掻いても!


誰も答えてくれないの。
誰も応えてくれないの。
誰も堪えてくれないの。


確かに其処に眼があって、眩しくて鬱陶しい景色は、視えるのに。

明日が、見えない。

なにもきこえないから、あしたもみえない。

当然の事なのに。
恐、怖、虞、畏、惧、に囚われて、覆い尽くされて。
『怖い』と放っても、無音のまま儚く空に消えるだけなの。
もう僕の好きだった音楽は、其処にはない。
そんなの、





もう嫌だ。





【失聴少女と孤独な音】










音を失って。

すっかり枯れてしまった僕を、どうか助けて。

皆が僕を冷たい眼で見ても、
ひそひそと蠢く噂の陰は、聴こえないの。
やがて花は踏み潰されて、誰にも気づかれずに朽ちていくの。

自分を見ているようだった。
そうやって追い詰められていく、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ!





叫んでも。聴こえない、皆に怪訝そうな顔をされるだけ。
大人しくしていても。何も気づかれない、存在すら認められないだけ。
絶望の淵にますます追い詰められるだけなの。

大好きな音楽が、
ますます私の首を絞めていく。
存在価値を奪っていく。





ぼくなんて、いきてても、いみないよ。





脳内に木霊す聞こえるはずの無い空虚の声は、ますます大きくなっていく。


そんな僕の何処に、逃げ道があると言うのですか____?










__すっかり枯れてしまった僕を、どうか放っておいて。










咲いた 赤い赤い花 脳内を埋め尽くす
赤い赤い花 が 満開だ


嗚呼 聴こえないはずの音が
耳の奥の方で 鳴り響いて


目を覚ます 泣いた 枯れ果てた花
綺麗な言葉さえ 聴こえなくなった あぁあ


枯れた枯れた 耳もイカれた
音楽は僕を苦しめるだけ
枯れた枯れた 心壊れた
何も 誰も 僕と 話す事も
できないのに


嗚呼 聴こえないはずの歌が
頭の奥底で 鳴り響いて


目を閉ざす 何か 潰された花
自分と重なって 苦しくなった あぁあ


泣いた泣いた また躓いた
耳元で何を囁かれても
泣いた泣いた 傷が疼いた
何か 誰か 僕に 話しかけて


枯れた枯れた 耳もイカれた
音楽は僕を苦しめるだけ
枯れた枯れた 心壊れた
何も 誰も 僕と 話す事も
できないのに _____










さようなら、わたしのだいすきな、おと。