二次創作小説(映像)※倉庫ログ

遅ればせながらワカヤ誕生日記念 ( No.15 )
日時: 2011/12/04 19:12
名前: マッカナポスト ◆dDspYdvRLU (ID: j35pedrU)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=JQ5EnLgwfQI

財を失うことは小さく失うことである。
名誉を失うことは大きく失うことである。
勇気を失うことは全てを失うことである。
(ゲーテ)


小学校の頃の先生がよく言っていた。
「人間は自由である」と。

確かに、日本人を例にとって見れば、国民主権で平和を愛する生物など、飽食と言われるほどボンボンで経済大国である日本国民だからこその考えなのであろうが。


何を言おうと人権で護られる僕たちは、自由である。
満場一致で自由と看做される。


だがしかし。
先生はこんな事も言っていた。


「自由の裏には必ず責任が付いてくる」


責任という言葉は、まったく余りにも押し付けがましい言葉である。
支離滅裂で、いい加減な美化された言葉である。


誤解を恐れずに言えば__いや、恐れなくともあえて言おう。


上に立つ人間と言うものは、責任と言う言葉を有効に活用することで形を成している。
それはまるで科学の力などと嘯きながらも結局はイデアと言う存在を傍らに生きていかないと廻り続ける事の出来ない現代社会の如く。





自由すぎる世の中の恐ろしさを、知らない未熟者の放つ言葉だ。





自由とは。
幸せでなければならなくて。
能力のある者は疎まれ妬まれ。
可愛い者が愛され。
何もない者は存在すら認められない。



そんな芥子粒のような一握の人間がつかむ自由を。
僕たち何も無い人間は『僕も自由だ』と言い聞かせ、自らを麻痺させて。
馬鹿にされてでも自由と言う名の勘違いをし続けなければならないなんて。



そんな世の中の何処が、自由だというのか。
当然僕も、未熟者ですが何か。

まぁ、所詮僕ら、誰かに護ってられなきゃ、生きていけないんだから。










【3331】










生きていくのは案外簡単なものである。
だって大事にしなくとも、未熟者な僕の命はとっくに疲れて疲れ尽きて持て余してるのだから。
もう今ではすっかりピンピンですが?

僕らみたいな只の負け犬はどう足掻いても人生を変えられない。
人生のレールなんて何処にも無い、あったとしたら幻覚であろうか。





だったら残り僅かに余った人生くらい、思いっきり楽しもうぜ。





負け犬だって特殊能力で。
ほら、負け犬だってヒーローになれる。
たとえそれが幻想でも幻覚でも。
その僅かな向上心は人生を僅かに花開かせる。
自我がある。
それは世界の大きな進歩で。
地面を踏みしめただけで、世界は変わっている。
タイムパラドックスを起こすのは僕ら自身。

周りに居場所が無くたって、
自分と言う居場所があるじゃないか。
__常に異端であることを、誇らないで何をする。





人生を終わりにするのは難しい。

だからといって終わりにした人間を、尊敬するか?
終わりに出来る能力を手に入れたというのに。

疎まない、
妬まない、
尊敬しないのは何故だろう。

自由を失ったからだ、恐らく。
僕らは自由を死んだ人間以上に失っている。
だがしかし、自由になれなくても、自由になる権利はある。
たとえはずれでも、偽くじでも。
自由と言う名の宝くじを、とりあえずは手に入れている。

だから。
異端で、自由な権利を持っている事は、一生ものの宝物。





それでも嫌ならさっさと閉じて、人生を。

これでハッピーエンド。
だれも気づいてくれないからさ。

馬鹿馬鹿しい凡庸な世の中に、嘲笑われる事はおろか、気づいてくれやしないなどという屈辱に、陵辱に、態々飛び込むなんてなかなかやるね、とまで言ってくれる人がいればいいものの。

どうせ凡庸な身内は、__死人に口なしとでも言うべきか__「私のものよ!」と保険金目当てで血みどろに争うのだ。
今この世界で一体何人が「世の中金だ」と高笑い__あるいは落胆しているのだろう。





人生にアンコールなんて無い。
人単体の価値なんて、何処にも無い。
人の人種差別なんて、消えるはずないじゃないか。





それならば_______?










ほら


何泣いてるの
何で泣いてるの
欲しかったのはこれじゃないの
さぁさ 笑って
精一杯 笑って
嫌なら生きるしかないぜ


あああああああああ
毎日にアンコールなど無い
太陽が落ちたらサヨウナラ
エンドロールが流れたって
君に名前は分かりゃしないよ


人生にアンコールなど無い
残機一機じゃ不安で寝れぬ
でもうっかり嵌って堕ちた時
あなたなら気付いてくれますか
ヒト それ単体に価値なんてさぁ





凡庸な人間への哀の唱を。
異端な人間への愛の唱を。