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プロローグ マルとアイリスの出会い

ここはニノ国。この世界とはちがうもう一つの世界。
このニノ国のババナシア王国で、世界をかえる二人の少女達が出会ったのだった。

そのうちの一人、賢者ソロンの娘 マルは、イマージェンセバとニエルデ砂漠を歩いていた。
前までは三人の仲間達と歩いたこの砂漠も、それぞれ別れてからはあまり来ていなかった。
しかし、何故マルがここにいるかというと、かつての仲間オリバーとシズクが一ノ国から戻ってくることになったからだ。
マルは上機嫌で歩いていた。
「うきゅ〜!!」
セバが急に鳴きだした。
「どうしたの?セバ？」
セバの見ている方を見てみると、砂漠に一人の少女が倒れているではないか！
「た、たいへん！！」
マルとセバは少女を日陰に運んだ。
「大丈夫ですか!?」
「ん〜…はっ!!ここはどこ!?あなたは誰!?」
少女が目を覚ました。
「そんな急に動いちゃまた倒れちゃいますよ！ここはニエルデ砂漠。私はババナシアに住んでるマルっていいます。えっと…あなたは？」
「…アイリスよ」
アイリスと名乗った少女は、旅をしていて、ニエルデ砂漠の暑さに耐え切れずに倒れていたところをマルに救助されたらしい。

これが、世界を変える二人の歌姫の出会いだった。