二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜memory〜 NEW24話:あの子の背中: ( No.278 )
- 日時: 2012/03/02 23:01
- 名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)
*25.無題*
ほら、一人。
ただひとりで、立っている。
暗い、暗い、闇の中。
僕は、ずっと、一人で立っていた。
光もなくて、人もいなくて、
さびしくて、
怖くて、
悲しくて、
苦しくて、
泣きたくても泣けなくて、
笑いたくても笑えなかった。
どうしてこうなったんだろう・・・
いつから僕はひとりになったんだろう・・・
いつから僕は、
笑ワナクナッタンダロウ
笑わないんじゃない、笑えないんだ…
誰にも言えない、悲しみを
一人で抱えていた。
孤独も、不安も、さびしさも、
心に閉じ込めて
眠れぬ夜を 繰り返して。
そこまで、どうして苦しまないといけない?
サッカーが、上手かったから?
僕が、あの時[いやだ]といったから?
あの人の、言うことをきかなかったから?
それとも、それとも、
他に、なにかあるの?
何の罪のないヒトを殺して、、
しかも、殺した理由は
僕を苦しめるため、僕に絶望をあじわってもらうため。
そんな理由で奪われた「命」
尊い命を奪ったのは、
僕のあの言葉?
「イヤダ」
たったの、3文字で、人を殺めた。
“殺したのは、お前だ。”
「コノ、人殺シ」
夢を見た。僕の過去の。
みんなに責め立てられ、行き場所をなくした、あの頃の。
何もかもが信じられなくて、笑うことなんてなくなった。
“幸せだった日々”は、“地獄の日々”へと変わり、
“明るく輝く未来”は、“絶望の闇”へと変わった。
感情を押し殺し、表情は無表情へ。
何事にも、冷静。。いや、無感情を心がけるようになっていた。
正確には、“何も、考えたくない”
それが本音だった。
「孤独という名の、ヒト。僕は、、」
孤独、なのだろうか。それとも、、
凛を、風丸を、円堂を、秋を、春奈を、
信じて、まだ、孤独ではないのだろうか。