二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜memory〜 コメ…コメント数が300ぅぅぅぅ ( No.304 )
- 日時: 2012/03/10 17:48
- 名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)
*28.熱*
ザァー---------------------------------
今日はあいにくの雨。
だがそれに構わずいつも通り屋上にいる。
羽流「さむ・・・。」
僕が思わずつぶやくのも当たり前。
今は秋の下旬。その中で雨に打たれているのだから、おかしくもなんともない。
ガチャ、
と音がする。
凛か、それとも---------------------
僕の予想はどちらも外れた。
そう、そこには
僕の宇宙一大っ嫌いな「風丸」がいたのだから。
風丸「やっぱり…。来てよかった。」
そういって笑う風丸。
さわやかな、その笑顔。
風丸「お前だったら雨でも傘ささずに屋上にいるんだろうなって思って。」
オミトオシ、ってわけか。
羽流「悪かったな、お前の予想通りの結果で。」
風丸「そこまでバカだったとはな。」
羽流「うるさい。」
風丸「ほら、傘。」
差し出してきた。
僕は受け取る。
羽流「お前の分は?」
風丸「ない。」
羽流「は?」
風丸「ないよ、って言ったんだけど、聞こえなかったか?」
羽流「…やっぱお前バカ丸だな。」
風丸「なんでだよ;」
羽流「普通二人分もってくるだろ。」
風丸「二人分も学校に持ってきてるバカがどこにいんだよ。」
羽流「しるか。お前はじゃあどうすんだよ。」
風丸「別に一緒に入ればいいだろ?」
羽流「せまい。」
風丸「それ人に借りてて言う言葉か!?」
羽流「本当のことを言ったまでだ。」
風丸「いいだろ別に。ぬれないよりはましだと思うけどな。」
羽流「濡れた方がましだ。」
風丸「むかつくな、オイ。」
羽流「むかついてもらって結構。」
そんなことを言いながらも、一つの傘の下にちゃんと二人はいっている。
そういえばさっきからなんか…
風丸「…お前、熱あんのか?」
羽流「は?」
風丸「頭痛いだろ。」
そう、その通り。さっきから頭が痛い。
羽流「ああ…。」
風丸「やっぱり。ちょっといいか?」
そういって僕のおでこに手を当てる風丸。
あれ、なんかものすごくふらふらする…。
風丸「お前、熱あるぞ。」
なんて…?
耳鳴りがする、何も聞こえなぃ…
風丸「空音?」
だめだ、もぉ…たってられな・・・・・・・・・
風丸「あ、おいッ!?」
“プツリ”
僕の意識は、飛んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
羽流「んぁ…?」
見ると、上には白い天井とカーテンレール。
そこから伸びている薄いピンク色のカーテン。
桜色と呼べるような色だ。
どうやら僕はベットの上らしい。
ということはここは保健室か。
まだボーっとする。
そうだよな、傘も差さずに屋上にいれば熱くらい出るよな〜
風丸、お前の言うとおり僕は馬鹿だよ。
のそっと起き上がると同時にカーテンが開く。
保健室の先生が顔をのぞかせていた。
「よかった、大丈夫そうね。」
先生は僕に水を渡してきた。
「男の子がここまで連れてきてくれたのよ。名前はね、そうそう、風丸君だわ。
私名前すぐ忘れちゃうのよ^ ^もう年なのかしらね〜。」
にこやかに言う先生は、今確か40過ぎ。
たしかに年、と言っちゃ年なのかもしれない。
それより僕が気になったのは、連れてきた、人。
まさかの風丸ですか。まぁ、同じ場所にいたんだし仕方ないっちゃ仕方ないけど。。
なんか、いやだ((
僕のプライド。。が許さないな、うん。
「もう少し寝ておきなさい。お家の人に連絡するわ。」
羽流「ありがとうございます…。」
お言葉に甘えてもう少し眠ろう。
(ちょっと、うれしいかも。)
傘のこと、運んでくれたこと、ちょっとだけど、話せたこと。
キライなのに、なんか、うれしかった。
---------------------------------なんでかは、わかんないけど。