二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナイレ〜memory〜 NEW29.風丸〜サイド〜 ( No.321 )
日時: 2012/03/11 18:35
名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)

*30.狂った少女*


僕はいつもの通り屋上にいた

もうそろそろみんなが登校してくる時間だな
凛と、話したい。
色々、あるんだ。聞いてくれよ-----------------

念が通じたのか、ガチャリと音がして人が入ってくる

でも、念じていた人とは違った

敬子「ふふ、久しぶりね」

敬子「悪いお知らせよ。約束、覚えてなかったのかしらね?
   風丸君と話してたらしいじゃない」

羽流「それは…」

敬子「熱出して、保健室まで運んでもらったんでしょ?よかったわね」

羽流「…」

敬子「約束通り、秋ちゃんとか、いじめちゃうわね」

羽流「それはだめだ!!」

敬子「どおしてぇ?約束でしょ?」

羽流「そうだが…」

敬子「うーん、そうねぇ。言うこと聞いてくれるならいいわ」

羽流「なんでもする、言うことも聞く。だから秋たちには…」

敬子「((ニヤ そぉ?じゃあ、今日の放課後公園に来てね」

羽流「わかった」

敬子「じゃあ」

とんでもない人が来たな
やっぱり、話すんじゃなかった
風丸との約束なんて断ればよかった
後悔が僕を押しつぶす

南が去ってからしばらくし、凛がきた

羽流「凛、おはよう」

凛「おはよう」

羽流「聞いてくれよ、あのさ、「もう話は聞かないよ」ぇ…?」

笑顔で言った、凛
でも、言葉は…



「もう話は、聞かないよ」



なんで、どうして?

羽流「凛…?」

凛「大体、なにもう仲良しの友達って思っちゃってるの?」

羽流「それはそうじゃないのか…?」

凛「ちがうわ。あんたのこと好きだと思ったことなんて1度も、たったの一度もないわ。むしろ嫌いよ」

羽流「そんな、、」

凛「靴箱、机のカミソリは私。風丸君とのことを南さんに行ったのも私」

羽流「うそだろ!?」

凛「ほんとよ。私はね、あんたの味方なんかじゃない。逆よ、逆。敵なんだから」

















































凛の言葉は、僕の心に






大きな大きな、鋭い剣を突き立てた



あふれ出る赤
僕の心が、音を立てて崩れていく




















凛「じゃあ、ね。」


去っていく
もう僕の目には何も映っていなかった



















モウ、ダメダ-------------------------------

















放課後、公園に行くとクラスのみんながいた

敬子「じゃ、いくわよ!」







叫んだ敬子の声を合図に襲ってくるクラスの子
女子群の何倍もいるのだから、




大けが、するのも当たり前
あちこちに痛みが走る
でも僕はそんなこと気にしない
というか考えられなかった
一刻も早く家に帰りたかった
あの、おじいちゃんとおばあちゃんの優しい声が聞きたかった




凛も、違った

僕の味方は、いなかった

















-------------------------初メカラ























気づけば敬子はもういいでしょう、と言って帰って行った


羽流「いって…。」

傷だらけだ。ああ、帰って消毒したら痛いだろうな、なんて
おばあちゃん、おじいちゃん、今から帰るよ






*               *             *

鍵が開いている
不用心だな、ちゃんと閉めとかないとだめじゃないか
そう思いながら、廊下を進み、リビングへのドアを開けた
























羽流「え・・・・・・・・・・・・・・・・」






目に映った景色は、信じられないもので







僕の血だらけの心に、さらに傷を作り、壊した

















部屋の中のあちこちに“赤”

床も、壁も、机も、椅子も…

倒れている、モノ





羽流「お、ばあちゃん?」

その奥におじいちゃんも倒れている

羽流「いやだ、なんで!?」

なにがあったんだよ!?

羽流「おばあちゃん、目を開けてよ。ねぇ、寝てるんでしょ?」

必死に揺さぶる


嫌だ、死んじゃ、いや・・・・・

羽流「お帰りって言ってよ。また、今日はどうだった?って聞いてよ!」


羽流「おじいちゃん、おばあちゃん、死んじゃだめだよ























いっぱい話したいことがあるんだよ!ねぇ、ウソでしょ?
眼をさましてよおおおおおお!!!!」


ねぇ、














ねぇ、


やめてよ、
いやだ、











近所の人が僕の叫び声を聞いてはいってきた

「きゃああああ!空音さん!?」

「救急車!」









そんなの、雑音にしか聞こえないよ















羽流「はは、は。」

















羽流「あはははははははははははははっ!」

















羽流「はははははは、孤独になったよ、僕は。」




















羽流「はは、はははっは、なんだみんな僕を捨てていくのか。」








そんなに楽しいかい、僕を孤独にするのは

傷つけるのは




















もう、なにも、わからない

















考え、られない























孤独ニナッタ一人ノ少女






何モ考エナイ、何モ思ワナイ、何モ感情ニ出サナイ


















タダヒタスラニ笑イ続ケタ