二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜memory〜 NEW36.今 (前半、後半)更新 ( No.428 )
- 日時: 2012/03/24 22:07
- 名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)
- 参照: http://koebu.com/koe/b8614a23c3f358b3ce40b33d3f7e9f0692888794
*37.キミがいた
羽流ちゃん、羽流ちゃん、おきてよー!
だれ?僕を呼ぶのは…
いででででで、耳ひっぱんないで、痛いってば、
ちょ、起きるから!起きるからやめr…
羽流「痛いって言ってんだろぉがあああああああああ!!!!」
ばっっとおきると目の前には…
あれ、なにこの人。
人じゃないのか。羽生えてるもんね、うん。
頭の上に輪っかあるけど大丈夫?
ってことは、ん?
僕って死んだの?
いつ?
さっきまでボクとして生きてたような…
「信じてないようだけど、私は天使よ?
あと、耳はキミが起きないから悪いの!」
少し怒ったようなしゃべり方。
どうやら見た感じ天使みたいだ。
「はぁ、キミはね、死んでなーいの。
奇跡的に落ちたところに車があったから助かったんだって。
キミはね、元に戻れるんだよ。
自分の体に。」
羽流「なんで?そんな急に…」
「キミはちゃんと気づいた。本当に大切にしないといけないもの、本当に必要にしているもの。
まだやらなきゃいけないことが、あるでしょう?」
羽流「やらなきゃ、いけないこと?」
「そう。まだ残ってる。死んではいけない。
キミを必要としている人はいる。」
待って、意味わかんない。
「命の大切さも、わかるはず。
キミなら大丈夫。できるよ。」
ちょっと、
「応援しているよ、私は。
頑張ってよ、私の分まで、羽流----------------------------」
あ、、、、、、、、れ。
おかしいな、体が、ふわふわ、するよ。
また僕の体は光に包まれた。
* * *
ピイーッピイーッ
耳障りな電子音が鳴っている。
目を開けると白い天井。
一瞬、保健室?とか思ったけど、病院らしい。
ちら、と自分の体に目をやると、包帯だらけ。
2,3本は折れてるな。
まぁ当たり前かぁ…。
当分動けないのかもな、、
個室で、誰もいない。
ただただ電子音だけが病室内に響き渡っていた。
僕、死ねなかったんだ。
残念…かも。
ガラッ
誰かが入ってきた。
って、看護婦さんか。
「あら、やっと目が覚めたのね。
無事でよかったわー^ ^」
羽流「…はい、、」
「そうそう。今日包帯とる日だからね。」
あれ、今日とるって、、
「あなた一か月も寝たままだったのよ?
軽い骨折だったから治っちゃったのよ。
でもまだ足は治ってないから、車いす生活ね。しばらくは。」
そういって出て行った。
へぇ、そんなに寝てたんだ。
夢、だったのかな?
あの生活は。
そして、天使が言った最後の言葉
“私の分まで”
あの時の天使は、
あの声は、
あの顔は、
お姉ちゃん?
本当に、お姉ちゃんだったのかな、あの天使は。
わからないけれど、でも勇気はでたよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
包帯を取り終え、少し運動してきたら?
と言われたので車いすで病院を散策することにした。
なにしろ一か月も寝たきり生活。
腕に力が入らないのは当たり前。
・・・・・・・だるい、しんど・・・い。
うでだるいいいいいいいいい!!!
クソッッっと投げやりで車いすのタイヤを手で押した。
ありゃ、そういやここって曲がり角?
ちょー嫌な予感しかしないんですけど。
と、思った瞬間に予感が当たった。
ガシャンッ
車いすと、車いすがぶつかった音。
え?
車いすと車いす?
うわ、やっば!
「「ごめんなさいッ!ケガはないですか!?」」
へ…?
顔を上げたら。
羽流「…、ぉま…」
なつかしい、キミがいた。