二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜memory〜 NEW37.キミがいた更新 ( No.438 )
- 日時: 2012/03/26 19:42
- 名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)
- 参照: http://koebu.com/koe/b8614a23c3f358b3ce40b33d3f7e9f0692888794
*38.危険*
サアアアアア、、
病院の屋上。
風が、弱く吹いた。
羽流「やっぱお前だったんだ、あの時の声は。」
車いす同士でぶつかった相手。
それは、
風丸「はは;まあな。」
バカ丸だ。
本当に、バカだこいつ。
自分も死ぬかもしれなかったのに。
羽流「まあな、じゃないだろクソ丸。」
風丸「ごめんって…クソ丸はないだろ!?
なんでそっちにグレートアップしてんの!?」
羽流「おめでとう、バカさがワンランクアップしました。
よってクソ丸という名を昇格いたしましたー((棒読み」
風丸「うれしかねーよ。」
羽流「うれしいでしょ、ってか僕ネーミングセンス良すぎ。」
風丸「自画自賛するとこ間違ってない?」
羽流「いやいや。…それより、それ。」
僕が指差したのは、
風丸「ああ、これ?大丈夫^ ^直ったら元のように走れるようになるし、、」
ギプスがはまった足。
痛々しい…
“これも、僕のせい”
ぎゅうう、と心が締め付けられた。
風丸「空音?そんな顔すんなよ。」
羽流「え、」
風丸「いま、自分攻めてたろ?」
羽流「別に、、」
なんで、
羽流「そんなこと…ないし。」
風丸「無理してるんだろ、?」
羽流「違う、それは…」
ばれてしまえば、地獄しかまってない
そうだよ、ね?
ウィーン…
自動ドアが開く
そして入ってきたのが、
羽流「あ・・・・・、」
風丸「円堂、来てたのか。」
ああ、円堂…。
円堂「風丸、みんな病室に・・・・あ、」
羽流「じゃあな、風丸。」
風丸「ぇ、ちょっとま…」
この場にいてはだめだ、
ここにいては僕は。
また壊れてしまいそうで。
だるい腕を必死に動かし、屋上を去ろうとする。
しかし、ぐいっとつかまれた僕は止まってしまう。
羽流「何を…」
振り向くと、円堂。
円堂「…っごめん!!」
急に頭を下げる。
え、頭を下げる?
羽流「えん・・・・どう?」
円堂「知らなかったんだ、俺・・・
お前が、そんなに思いつめてたなんてさ。
俺の、せいだろ?飛び降りたのって…」
羽流「それはちが…」
円堂「本当にごめん!!仲間を大切にするのがおれなのに。
傷つけてしまって!!許してくれなくてもいいから!」
“許してくれなくても”
そんなことないよ、
羽流「許すに、決まってるよ。」
円堂「え・・・?」
羽流「僕は、許すよ?」
そりゃ、そうさ。
裏切られたと思った。
嫌われたんだと思った。
もう二度としゃべれないのかと、
そう思った。
でもこうしてあやまってもらえて、
また仲間と言ってもらえる。
また、また、また、
羽流「円堂、」
円堂「ありがとう、空音((ニカッ」
風丸「^ ^よかったな、」
君たちのその自然な笑顔が、
僕にはできない。
どうしてかな、
円堂「最近秋がこないんだよ、そういや。」
羽流「え?」
円堂「熱とか言ってたけどな。でもそれにしては長いんだよな。」
羽流「いつからだそれは!!」
円堂「えっと・・・先週あたりかなー。」
ちょっとまて。
僕が飛び降りて、
いじめる人がいなくなった。
おもしろくない、じゃあ誰かいじめよう。
そうなるのは、当たり前じゃないか?
羽流「秋、が。」
風丸「?」
円堂「どうかしたのか?」
羽流「大変…だ!」
秋、待ってて!
“僕はまた、人を傷つけてしまったのか”
タイヤを動かす僕の手は
汗でぬれていて気持ち悪かった。
ああ、
イジメなんて、
イジメなんて、
人を傷つける道具でしかないのに