二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナイレ〜memory〜 NEW38.危険 更新 ( No.446 )
日時: 2012/03/26 21:41
名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)
参照: http://koebu.com/koe/b8614a23c3f358b3ce40b33d3f7e9f0692888794

*39.秋サイド*


ドカッ
ドスッ






ああ、イタイイタイ、



昼の1時、ある公園。

これでちょうど一週間。

羽流ちゃんが飛び降りて、寝たきりになってから。




羽流ちゃんは、ずっとこれに耐えてきていたの?

それを私は簡単に、





カンタンニ、ウラギッテシマッタ・・・




冷たい目で、疑い、見下してしまった。

羽流ちゃんは、どう感じたのか。

きっとつらかっただろう、未来など見えなくなってしまったんだろう。

だから、飛び降りた。
















------------------------私の、せい



















だから、これはきっと罰なんだ。
羽流ちゃんを傷つけてしまった自分への。
私が、悪い。私が、私が…・







ごめんね、羽流ちゃん。
信じてあげられなくてごめんね。
冷静に物事を判断できたなら、あんな南さんのウソなんて・・・

ごめんね、ごめんね、








こんなの、許してくれるわけないか。






敬子「ほんと、なーんか違うのよねぇ、」

綺羅「なにがですか・・・?」

敬子「なんか、けり心地が。」

綺羅「私には誰でも同じのような気が…」

敬子「あっそ。」





けり心地?

違うって私と羽流ちゃん?



ガッ



髪の毛をわしづかみにされる。

秋「いっ・・・・・・・!」


ぬけちゃう、よお・・・


敬子「ほら、ね。なんか違う。」

ぱっと放す。
どさっと落ちる私の体。


いやだ、つらいよ、こわいよ、さみしいよ、かなしいよ、





誰も助けてなんかくれないよね、こんなひどい人間。


私なんか、


私なんかを助けてくれる人なんて、

































羽流「あきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッ!!!」

















秋「ああ、」

















何故だろう、


こんな私を、



裏切り者を、
















私の目に、天使が見えた。



円堂「どういうことだ?」


羽流「やっぱり。」

















円堂、くん。
羽流、ちゃん。


















羽流「誰か忘れたけどおまえ。
    自分のやってることわかってるのか?
    イジメをすると傷つくのは、誰か知ってるのか?
    された者の苦しみを、悲しさを、むなしさを、知ってるのか?」

敬子「なんだ、生きてたんだ。良かった。」

羽流「僕がいなくなったからって何の罪のない秋をいじめるのはおかしい!」

敬子「うるさいわね…。」

羽流「いじめを受けていい人なんてこの世にはいない。
    ましてや秋や春奈なんて論外だろう!?
    いじめられる人なんて、僕で、僕だけでいいんだよ…!!」

敬子「ふん、それもそうね((クスクス」

羽流「人を傷つけていることは許せないんだよ、僕は。
    僕はどうなったって構わない。どうでもいい。
    けど、もう、人が傷つくのは見たくないッ。」

敬子「でも実際この子をあなたは傷つけてるじゃない。」

羽流「それは・・・。」

敬子「こんなに傷だらけになっちゃってさ。
    心も体もボロボロ。あはは、ホントいい気味よね。」

羽流「やめ…。」

敬子「これだからやめられないわ、さ、あんたも返ってきたところだし。
    ターゲット交代と行きますか。でもあんたそんな足じゃあねぇ。
    もう少しこの子で遊ぼうかしら。」

羽流「やめろ、それだけはッッ!」






円堂「お前いい加減に…「もうやめてッッ」秋…」

秋「やめてよ、二人とも。南さんはおかしいよ。」

敬子「そんなことないわ。あなたもやってみればわかるのよ。
    ほら、ちょうどいいのがいるじゃない。」

秋「ちがう、それがおかしいのよ。
   ひどいわ、南さん。人を傷つけて、面白がって。
   そんなの間違ってる!!」



羽流ちゃんも、、

秋「羽流ちゃんだって!自分を大切にしてよ、ねぇ?
   自分はどうでもいいなんて言わないでよ、お願いだから。」

羽流「秋…。」

秋「ごめんね、羽流ちゃん、ごめんね。」

羽流「秋、」

秋「謝るから。何度でも、許してくれなくてもいいから。
   自分を大切にして、死のうとなんてしないで、私は必要としてる…!」


溢れ出す思い、溢れ出す涙。





ごめん、ごめんね、ごめんなさい




体の痛みなんてもはや関係なかった。



秋「羽流ちゃん、ごめんね。私が裏切ったから、」


羽流「秋!!」


秋「私があんなことしたからだよね。ごめんね、ごめんね、
   信じてあげられなくてごめんね。」

羽流「秋、もう」

秋「あんなことしなかったら死のうとなんてしなかったよね。
   わたしのせ、いで、ヒック…ご、めんねぇぇ、」

羽流「もういいよ、秋。
    僕はそんなの気にしてないから。秋のせいじゃないんだ、違うから。」











優しくしみわたっていく羽流ちゃんの言葉。

心を溶かして、するするとしばりつけていた縄を解いていく。



羽流「自分を責めないで、締め付けないで。
    僕は秋のこと好きだから。君が傷つくのを見るのが一番苦しいから。」







秋「うわあああああああああ、」


子供みたいに、ないた。
小さな子みたいに、タダヒタスラニ。



敬子「ふん、くだらない。」


南さんは去っていく。

















ごめんね、ごめんね、ごめんね、



羽流「秋…。」



ふわっとぬくもりを感じる

羽流ちゃんが、いる。








はるちゃんが、ここに・・・・・