二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜memory〜 NEW41.忘れたいのに、更新 ( No.480 )
- 日時: 2012/03/29 18:02
- 名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)
- 参照: http://koebu.com/koe/b8614a23c3f358b3ce40b33d3f7e9f0692888794
*42.キミが笑うから*
くれないに染まった僕の心に
すんだ水色の雫をたらしても
こびりついて取れないもの
傷は大きくなっていくばかり
誰も救ってはくれないの。
過去から逃れることはきっとできないの。
じゃあ、その過去に立ち向かっていけばいいのか
そんなことができるほど僕は器用なんかじゃないんだ
羽流、
とあなたが僕を呼ぶ
お姉ちゃん、
そうあなたのことを呼んで、
手をつなぐ。
いまではありえない笑顔を浮かべて
二人で歌ったあの日のこと。
いつまでも続くはずだった“幸せの日々”は
今はどこへ行ってしまったんだろう
いくら探しても見つからなくて
不安でしょうがなかった
学校に行くのが楽しみで、心の支えだったのに、
いつからかその学校でさえも僕の敵と化してしまった
誰も助けてくれない、僕を見ようとはしなかった
先生でさえも…
ケガをして保健室に行っても先生は手当てをしてくれなかった。
独り、
ぽつんと
たっていた
あのころの僕。
風丸「なあ、暇だな。」
でも今は独りではない
羽流「そうだな。」
少なくとも、こいつがいる。
風丸「なんかしようぜー」
羽流「こんなんで何ができるんだよ、」
そういって自分の足と風丸の足を差す。
風丸「トランプとか」
羽流「幼稚か。」
風丸「そんなこというなよ。っていうかトランプ幼稚じゃないだろ。」
羽流「なんとなく。」
なんでこんなにも暇なんだ。
変なこと考えてたじゃないか。
優しかったお姉ちゃんも-----------------------------、
全部僕のせい、
羽流「病人も結構暇だな。っておまえはいつ直るんだ?」
風丸「あさってとれるってさ。」
羽流「一緒かよ。」
風丸「お前も?」
羽流「ああ。あさってで退院、ギブス卒業ってわけ。」
風丸「全部一緒じゃないか。」
羽流「ま、仕方ないんじゃないの。」
風丸「こればっかりはな」
退院、、
それはあの家に帰るということ。
大好きだったあの家に恐怖心を抱くのはおかしいんだけど。
誰もイナイあの家に帰っても僕は、
いいや、帰ったら僕は毎日あの夢を見てしまうのかもしれない、
お姉ちゃんの笑顔が、
おばあちゃんとおじいちゃんのいつもかけてくれていた言葉が、
お母さんとお父さんの大きくて優しいあの手が、
恋しくて、愛しくて、たまらない
誰もイナイ家に戻る
でも、僕は今なら大丈夫だと、
今だったら乗り越えられると、
風丸「そろそろ戻るわ。晩飯だし。」
羽流「ああ、うん。」
風丸「明日で最後だな、病院生活は。ま、明日も来るから^ ^」
羽流「バカ、だれもお前に来てなんて言ってないし。」
風丸「まぁまぁじゃあなー^ ^」
そのキミの笑顔があるからそう思えるよ
キミが笑うから