二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナイレ〜memory〜 歌詞のせたよ☆ ( No.646 )
日時: 2012/04/18 22:50
名前: 奈流羽 (ID: qrfsNuOz)
参照: http://koebu.com/koe/6a0fb817372e9522fb4e8a32328f15f0ee740644

*47.謎解き NO.4*

羽流サイド














凛「自殺したんだよ・・・---------------------------------------。」


その場にいた人のほとんどが息をのんだ。
信じられない、と目を見開いて凛を見ている。

そりゃそうだろう。
自殺したんなら、“死んでいる”はずなのだから。

僕もはじめは信じられなかった。
だけど…




私があなたを闇に引きずって行かなきゃならないのに



あの言葉で、わかったんだ。
凛は僕を恨んでた。
そう、恨んでたのだ。



音無「どういう…ことですか?」


沈黙を破ったのは春奈。
まぁ、普通に考えたらそうなる。

心が痛んだ。

凛、、



凛「そのままの意味よ。私はね、死んでるの。ま、幽霊ってことかな。。」


軽く言うけど、本人はきっとつらいだろう。
きっと死んでしまったことを後悔してる。

凛「私がね、死んでから羽流は私のお母さんを独り占めしたのよ?
   私の、お父さんを、お母さんを。
   私を助けてくれなかったくせに、私から大切なものをかっさらっていったって。その時は思ってた。
   今は…違うかったみたいだけど…」


ごめんね、

その言葉が、喉の奥でつっかえて出てこない。
秋の時はすんなり出てきたのに。

凛「そう、それで私は羽流のことを恨んでた。ずっと。
   私を裏切った。私の家族を奪った。だから仕返ししてやるって。
   同じ絶望を味あわせてやる、遊び道具だった私の気持ちをわからせてやる、、って。」

僕はただだまっていた。

凛「そうやって成仏できないままさまよっていた。
   そこにいたのが、東山美香。そう、羽流の親友だった子…」

美香、、

やっぱり。

凛「この子は後悔してた。何かを。今でもわからないけど、後悔してる。
   暗い気持ちが私を引き寄せた。そう、この子は私にとっては取りつきやすい状態の子だったの。」

音無「それで取りついた…というわけですか?」

凛「そういうことよ。この体は私のものじゃない、美香っていう子のものよ。」

羽流「あ、、」

やっとでた、僕の声。

羽流「美香…。」

凛「もう、いいよね。ごめんね、羽流。勘違いだったみたいだね。
   何にも悪くなかったね、君は。」

羽流「凛、」

凛「いいんだ。私はどうせこの世に必要なかったんだから。
   でもね、あんたはちがうの。あなたは…あなたが死なないのは、必要とされているからよ。」

羽流「!!リン!?」

ちょっとまって、

羽流「ちょっとまってよ、必要ないってそんなことないだろ!?
    僕は、凛のこと、好きだったよ!?」

凛はふいに泣きそうな顔になる。

羽流「ねぇ、謝るのは、僕のほうだよ。
    あの時、凛のこと気づいてあげられていればさ…」

凛「ううん、私がくるってたからよ。おかしかったの。」

羽流「ちがう、」

凛「それに…私より、羽流のほうがつらかったよね。
   無表情になったのも、いろいろあったせいだし。
   私も、わかってあげられなくてごめんね。
   でも、会えてよかった、もう一度。わかってあげられてよかった、遅かったけれど。
   ありがとう、じゃあね。」

羽流「そんなことない!まってよ、凛、りん、」



何かが起きた。
なんだろう、目には見えないけれど。
何かがなくなって、


いや、いなくなったのか。





羽流「凛、りいいいいいいいいいいん!!!!!!!!!!!!!」


言ってあげられなかったよ、最後まで。



羽流「凛、、ごめんよ。」


目を閉じてそっとつぶやいた。










「羽流・・・?」


そこにいたはずの凛の声。
でもしゃべり方が違う、ということは。


羽流「美香…なんだね?」



目を開けると、穏やかな…でも少し困ったような…整った顔つきの少女。

さっきまでは海道凛だった人物。


凛は、やっぱり行っちゃったんだね。
元気でね、凛。

そして、ごめんよ、、




美香「うん、ひさしぶりだね、羽流。」


そう返事した少女はさっきとは全く違う雰囲気で、ニコリ、と笑った。

















まだ、僕の心の傷は深くえぐれているままだった-----------------