二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜memory〜60.61更新完了 ついに二人が!? ( No.967 )
- 日時: 2012/07/29 20:10
- 名前: 音愛羽 (ID: d3Qv8qHc)
*62.風丸サイド*
部活も終わり、雲行きが怪しい今。
良かった、今日傘持ってきておいて…
部室に入り、帰る用意。
円堂やみんなは話しながら帰る準備をしている。
すると、突然吹雪が口を開いた。
吹雪「風丸くんってさ、羽流ちゃんのこと好きなの?」
なんて言うから…
俺はたぶん顔を赤く染めて、
風丸「何言ってんだよ……」
そういいかえした。
豪炎寺「でも仲いいよな」
鬼道「いい仲なんじゃないか?」
鬼道なんかも入ってきて。
もうなんか、恥ずかしいわ、顔は熱いわ、うっとうしいわで俺は何も答えられない。
というか反論する気にもなれない。
だって、その通りだから。
最近気づいた。
そうだな、あいつが俺を呼び止めてから。
そして俺だけに聞かせてくれた過去。
辛かっただろうあの壮絶な過去を俺に話してくれたあの時に。
気づいてしまった。
守りたい、こいつの傷をいやしてやりたい。
そう思った。
その思いからきずいたら小さな肩を抱き寄せていた。
俺の反応にみんなは諦めたのかあまり突っかかってこなくなった。
反応しないというのが一番の逃げ道だな。
雨降ってきたぞ〜、という声に俺は傘を出す。
みんなはもう部室から出始めていた。
結構な雨で、一瞬のうちにグラウンドはぐっしょりと濡れている。
俺もみんなに続いて部室を出た。ふと、女子の部室を見ると部室前でつっ立っている空音を見つけた。
どうやら傘を忘れたようだ。
風丸「どした?」
何気ないようなそぶりで話しかける。
羽流「うん…」
みんなはもうしゃべりながら帰っている。
ほとんどの人はでていったようだ。
羽流「今日傘忘れちゃってさ…。どーしよっかなぁって」
風丸「入るか?別に入ってもいいよ」
羽流「…本気で言ってんのか?」
風丸「本気って?」
羽流「…はぁ……」
とうとう二人だけになってしまった。
空音は諦めたように言った。
羽流「じゃ…入らせてもらおうかな…」
やっぱそうだよな、嫌いだよな、お前は俺のこと……
風丸「じゃあ帰ろう。俺の傘デカイから二人は入ると思うんだ」
羽流「一回入れてもらったことあるから知ってるよ」
きっとあの日のことだろう。
熱を出して倒れた、あの日の。
風丸「…そういやそうだな」
羽流「うん」
二人で歩きだす。
地面の水がはねている。空音はうつむき歩いている。
俺はまっすぐ前を見ていた。
空音は、どうなんだ?
やっぱ嫌いか、俺のこと。
風丸「お前さ」
羽流「ん?」
風丸「…やっぱ何でもない。気にしないでくれ」
そんなことを聴けるわけもなく、誤魔化す。
羽流「いや気にすんだろ普通に」
風丸「何でもない、なんでもないんだ」
羽流「変なの」
そういって前を向きなおす空音。
その横顔はきれいで、かわいかった。
風丸「羽流、」
思わず言ってしまった空音の名前。
やっぱり思いって伝えるべきだよな。
お前が俺のことをどう思ってなくてもいい。
ただ、いちずにお前が好きだと思う。
それだけは、知っておいてくれないかな、?
羽流「ん?……えっっ!?今なんて…」
驚いた空音……いや、羽流の顔。
そんな表情も愛しくて。
『---------------------、』
羽流「っ…」
そういった瞬間、羽流は真っ赤になってうつむいた。
勇気を出して言った言葉。
ストレートに、でも本当に思った気持ち。
“俺は、お前が好きだ”