二次創作小説(映像)※倉庫ログ

姫佳様リク☆後篇 ( No.173 )
日時: 2011/11/15 06:49
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)


「ところでさ、何でアフロディと吹雪が一緒に居るんだ?」

円堂の問いかけに、彼は笑顔で答える。

「それは僕が神だか(「日本最北端から最南端へ行く旅行をしてたんです。」

詩麗奈が遮って答える。
もう円堂は役の衣装を着ていた。つまりわざと縫い合わせた様な模様をしたみすぼらしい服。秋がその服を作る様子は、半田が「ある意味必殺技」と言う程、すごいものだった。…彼には出来ない様なスピードで、上を作るのにかかった時間は魁渡が適当に脚本を考える時間の2分の1。

「…全く魁渡は…」

風丸は舞台裏でぶつくさ言っていた。姿は何処からどう見ても女である。
魁渡が「もう1回やろうか」と提案した瞬間から、ダークエンペラーズに戻ってしまいそうなほど暗い表情をしていた。しかもその続編で更に赤面な設定になっていたのだ。台本を沖縄の海に投げ込んでしまいそうな勢いだった。
しかし、女装をした風丸が台本を野球選手の如く投げようとしている姿が春奈のカメラに収められ、後のサッカー部の伝説となるなんて誰も思いはしなかっただろう。

「始まるよ〜!」

ティアラの元気な声が大広間に響き、マイクを持った春奈が出て来る。妙に華やかな椅子に座ったアフロディー達は、視線を舞台に移した。



〈こくとーー→☆〉


「っく…」

詩麗奈が左手で口元を覆う。

「また沖縄の名産…^^;」

幕が上がると、いきなり墓場のシーンで全員が驚く。

「沖縄のマングローブの森の奥に、墓場がありました。マモルは、時々墓参りに訪れます。親友だった、シュークリー(「春奈!!」

またやってしまった、と春奈が焦って言い直す。幕の袖では魁渡が苦笑いしていた。これは前回でもやってしまった失態だが、それと同じようにまた春奈は全力で豪炎寺に心の中で謝る。

「シュ…シュウヤが過労でゴートゥーヘブンしてから1年経って、命日になりました。」

マモルが1人で歩いている。墓石は異様に輝いていているが、それもそのはず吹雪のエターナルブリザードで磨かれたのだ。エターナルブリザードは冷房代わりにもなるため全員が周りに行って涼む事も出来る。しかしその代わり、吹雪の顔には汗がにじむ。

「?あのキラキラは…?」

マモルが見つけたのは舞台には無いはずなのに、その視線の先にはキラキラした小さなものが見えそうだった。アフロディは円堂の演技力に感嘆して、驚いた表情のまま舞台を見つめている。
と、その先に居たのはマモルよりも小さい少女だった。服装は妖精の様にキラキラしていて、墓石をじっと見つめている。

「?(どこかで見たことある様な…)」
「あ!」

少女がマモルに気付くと、彼女は舞台から消えた。

「???!!!」
「ええっ、本当に消え…」

アフロディが驚いていると、円堂の後ろに少女が突然現れた。さっきの妖精の様な少女だ。

「ティ、ティーラ!?」
「1年前はよくも、私達を瀕死ひんしにさせてくれたね〜★」

と、ガサガサと草の茂みが揺れて…。

「残りのHP1になっちゃいました!」
「ルルカ!!」

と、ルルカの隣に木から下りて来たカイが並ぶ。

「もうボール蹴るなよッ!!」

マモルは呆然としていたが、次第に喜びが込み上げて来たのだろう涙目になっていく。すると男の子が近付いて来て、「ティーラッ!!」と嬉しそうに叫んだ。ティーラはニコ、と微笑んで手を振る。

「久し振り!」
「いきてたの??!!」

「まさかのそこら辺の男の子再出演???!!」


*つづく*
どうしよう終わらない…しかも私の番外編みたいになって来ちゃったし…ごめんなさいひめかさん!!
続きます!