二次創作小説(映像)※倉庫ログ

姫佳様リク☆後篇の続き^^; ( No.200 )
日時: 2011/11/20 23:52
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

『〜』=劇中の言葉 「〜」=観客の言葉



『ねえ、どうしてここにきたの?だれかしってるひとがいるの??』

そこら辺の男の子が尋ねた。マモルは苦笑して、俺の友達に報告しに来たんだ、という。

『俺達の雇い主が、今度結婚するんだ。何か、本土に居た頃の幼馴染らしいんだけど…』

回想シーンに入る。




『マモル、玄関の辺り掃除して!』

場面は変わり、家の中。円堂ことマモルはその声に返事を返して、竹箒を持って玄関の辺りをはく。

と、木製のドアがマモルのいる方へ押されて、開いた。玄関をはいていたマモルのデコにドアが当たった音が響く。

ガン、と。

『!!?…っ!』
『え、あっ大丈夫??!』
「吹雪君?」
「い、今円堂さん本当にデコにぶつけましたよね…?痛そう…」

デコをさすりながらマモルが顔を上げると、心配そうに腰をかがめるのは吹雪だ。

『何してるの、マモル?!』
『あ、カゼちゃんみっけ♪久しぶり!』
「風丸君、声高い…」

にこ、と吹雪が微笑む。
風丸ことカゼコ夫人は、その言葉にフリーズした。呆然として、言葉を無くす。マモルは2人を交互に見比べてクエスチョンマークを浮かべた。

『シロ?!』
「犬じゃん。」
『うん、僕はシロだよ。』

吹雪の役の名前はシロ。やってしまったな魁渡君。←




『それで結婚することに…』
『…え、再会したら即結婚するものなの?』
『ティーラ、それは常識じゃないからな。特殊すぎるんだよカゼコ夫人のケースが。』

カイが念を押す。
場面は戻って墓場。マモルは残念ながらカゼコ夫人とシロのその後の話は聞いていなかったらしい。そして目を閉じて、シロが来たことでカゼコ夫人に変化が訪れたのだという事を修也に心の中で報告した。

『掃除の事でがみがみ言う事も無くなったし、ねてられる時間も増えた。お前がまだ生きてたら、きっともっと一緒に遊べただろうな…。』

ティーラはマモルをじっと見つめて、ポン、と彼の肩に手を置いた。

『まあまあ、男の子に苺クレープおごってもらって元気出そうよ。』
『まってなんでぼくなの!?』
『チョコバナナの方が良いな。』
「のっちゃダメだよ円堂君!!!」
『ティーラ、男の子におごらせるのは幾らなんでも…』

『マモル!!!もう出発の時間よ!!!!』
(魁渡後で覚悟しとけ…!///)

観客は驚いて、舞台に現れたカゼコ夫人を凝視した。ウェディングドレスを着ていたのである。当然、風丸は今にもセリフを噛みそうなほど、顔が真っ赤でわずかに体も震えている。
そして、忘れ去られていたナレーターも復活した。

『カゼコ夫人が墓場まで走ってきたようです。マモルを迎えに来たようですが、当の本人は何処に行くのか忘れたのか知らなかったのか。』

『……何処に行くんだっk(『マモルと遊んでくれてありがとうね、さ行くわよ。』
『まだクレープ食べてないよ!?』
『ティーラが食べたいだけだろ!!!』
『ぼくはまつかぜてんま、サッカーぶにはいりたいです!!』
『『何を言い出すんだこの子は。』』

カゼコ夫人とカイの言葉が重なった。
ずるずると引きずられて舞台から見えなくなるマモルのデコにはタンコブが、足には引きずられることで砂に傷付けられて傷が出来ていた。そして舞台ではそこら辺の男の子が、最後の自分のセリフをひたすらに繰り返していたのであった。

『めでたし、めでた(「だからめでたしじゃないって!!!」



砂浜では、早速ジャージに着替えた風丸が魁渡の頬を思い切りつねっていた。
劇は、相変わらずタイトルが関係なく、相変わらず強引な終わり方だった。詩麗奈は途中で観客席から退場してしまったらしい。劇の破壊力は半端無かったようで。

「何で俺がウェディングドレスなんか着なくちゃいけないんだ!!//」
「可愛いでしょ、あのドレス♪」
「…ティアラ、それはどういう意味で…」

風丸の顔はひきつっているが、ティアラは気付かない様だ。

「私達の結婚式で着るドレスのデザイン候補なんだって!どんな感じになるのか知りたかったから、魁渡にドレスないかって言われて貸したんだ!」

彼女の言葉に、風丸はもうどうでもいいやと言わんばかりに駆け出す。夕日に向かって走れ、という言葉が鬼道の脳裏に蘇った。

「今回の劇は、役者が少なかったね。」
「シュウヤはずっと墓の中だし、鈴音と木暮は居ないし、新しい役者はもうなんか……めんどくさかった。」
「魁渡君らしい理由だね。」

アフロディが苦笑した。
魁渡の劇のポリシーは〈テキトーで取りあえず変〉なので、と瑠璃花がアフロディに耳打ちした。でもクレープはティアラのアドリブだったのだと知ったのは随分後の事である。と、ティアラが別荘の方を振り向き笑顔で雷門イレブンに提案した。

「じゃあ劇のお疲れ様会しよ!丁度ケーキも届いた所だし!!」

ティアラが笑顔で指さす先にあったのは、正しく今届いたケーキ。
そのケーキに、雷門イレブンは呆然とする。まずヘリコプターで運んでいる時点で色々すごいが、それは今更突っ込むべきではないと魁渡は判断した。半田達は何も言う事が出来ない。

「入って入って!」
瑠・魁「♪」
雷門イレブン「お、お邪魔します…;」








そして風丸は夕日に向かって走り続け、波にさらわれて命の危機に面したのだった。



*fin...*
はい、1時間クオリティ。
一応終わりとなります……姫佳さんごめんなさい、ネタが頭の中から失踪しました。←
時間かけた上に駄作なんて……。本当にごめんなさい!
リクありがとうございました!!!