二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ∮花占い<メッセージ∮ ( No.259 )
- 日時: 2011/12/01 21:11
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
※注意※
イナズマイレブンGOです。
キャラが…何でそうなった、みたいな感じ。
アーユーOK?
+
「スキ、キライ、スキ、キライ…」
ヒラヒラと舞い散る花びら。
白いそれは、緑色の芝生の上におしとやかさを演出している。呟きながら花びらを落として行くのは、小花柄のワンピースを着た少女。その時、ざあぁ、と風が吹いた。芝生の上にあった白い花びらたちは風に舞い上がり、何処かへ飛んでいった。
ふと少女が動きを止める。「キライ、」とだけ呟いて。
「……もう良いや。」
残り2枚だった花が、風にさらわれた。
「何したかったんだっけ?」
本当は自分の心を知りたいというのと、暇だったからだ。
少女は忘れたふりをして、立ち上がる。木の枝に引っ掛けてあった麦わら帽子を右手に掴み、頭にかぶせた。
そのまま次は何をしようかと考え始めると、少女の名前が庭に響く。聞こえた方へ顔を向けると、自分の先輩が居た。丘の坂を駆け下りた所、そこに見慣れた髪型の少年。
「霧野先輩…」
「何してたんだ?」
先輩こそ、と言えば何となく来ただけ、とあっさり返される。坂を颯爽と駆け上がって少女の隣に座った彼を流石だな、と思って少女は見つめた。と、顔を覗き込んで彼が問いかける。
「それよりも、白い花ちぎってたのお前?」
「え…」
「花占いとか乙女らしい事してた?」
「何で分かったんですか。」
霧野先輩、と呼ばれた少年はその言葉に、ふいと顔を背けた。
そしてその態度に、少女は何を言ったのか自覚してハッとする。自分にスキナヒトがいるとあっさり言ってしまったのだ。
「…カン。」
「それを嘘だと疑います。」
「……//」
彼の顔が赤いことに気付いたのは、妙な沈黙の後だった。
少女は、分かった事をまた分からないふり————分からないとジブンに嘘をついて続ける。
「霧野先輩も、何となく花うらな、」
「っそうだよ!!///」
「!!!!…ッ」
そこまで来て、少女は…黙ってしまう。
「で、好きな奴とはどうだったんだ?」
「……。結果が嫌いだったんですけど、飛んで行っちゃいました。」
急に静かになってしまった少女を不審に思って、霧野がオイ、と声をかける。
その瞬間。
「ぎ…っりの、っふぇ…」
「??!!?!」
焦って戸惑う霧野は、取りあえず背中をさすった。少女が泣くとは予想すらしていなかったのだ。
「ど、どうしたんだ…」
「わっ、かりまひぇ、ん…。あぅっ…」
霧野は背中をさすりながら、少女とは逆の方向を向く。爽やかな昼の風が吹いて、頬を赤らめた少年の顔の熱を奪って行った。
———少しは期待しても、良いのだろうか。
「俺…。…こんな時に言うのもなんだけど。」
「…ひっ、く…」
「…俺、お前が俺の事を好きかどうか占おうと思ってた……んだと思う。///」
「!?」
少女の桃色の瞳が、霧野を捕える。
真正面に少女を見つめて、その顔はほんのり赤くて。
一度大きく息を吸い込んだ少女は、その吐く息の中に嘘、という言葉を乗せた。
「…気持ち、聞いて良いか?」
分かってたけど、それを信じたくなくて嘘をつき続けて。
だって貴方の前では変な態度を取り続けている自分が、そんな想いを抱く訳がないと思って。
でも、でもあの態度は〝好き〟の副作用なのかもしれない。
「っーーー!!!」
また涙が溢れて、そのまま霧野先輩の胸に飛び込んで。
*花占い<メッセージ*
(まさか…両想いだったとは。)
(花占いより、言葉じゃないと…ですね。)
+fin...+
リクエスト仕上げろって事ですね、すいませんでした。
…というか、何この乙女チック(・・;)完全に少女マンガの世界…^^;
気付きましたか。この話には少女の一人称が無い上、季節外れです☆(どうでもいいわ)
それではリク、がんばります!!!!!!!