二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 息抜き。 ( No.410 )
- 日時: 2012/01/25 22:31
- 名前: 伊莉寿 ◆EnBpuxxKPU (ID: r4kEfg7B)
皆さん、こんにちは!
現実世界で、最近上手くいっていないと自覚し始めた伊莉寿デス♪←
今回はそんな私に息抜きさせて下さい。リクエストいただいた作品の内容はしっかり考えているので…。
では、スタートです!
*王様ゲームしようぜッ!!*
・イナGO
・キャラ崩壊あり(特に天馬)
・オリキャラは不在です
松風天馬/円堂の奥さん、夏未の料理が忘れられない。腹黒モードが時折炸裂。
円堂守/今日のお悩みは、お昼が奥さん特製弁当である事。
狩屋マサキ/霧野先輩をいじめたい今日この頃。
ミストレーネ・カルス/ひょんな事から来てしまった、未来人。バダップの様に化身を出せるようになりたい。
バダップ・スリード/ミストレに作ってもらった弁当を昨日食べたせいで、本日は腹痛が酷いそうです。
霧野蘭丸/狩屋から何度も可愛らしい嫌がらせを受けたせいで、危険察知センサーのレベルが50くらい上がった。
神童拓人/雷門中サッカー部を率いる、心優しい学年トップ。
倉間典人/憧れの人は南沢先輩。身長でもサッカーでもいつか追い抜きたいと思っている。
風丸一郎太/河川敷ランニングと料理が最近のマイブーム。しっかりものの雷門中サッカー部OB。
その他:多分みんな正常なんだ。
・
・
・
一体、誰が言い始めたのか……。誰も、覚えていない。
「よし、それじゃあみんな揃ったな。」
新入部員歓迎、という名目で集まった雷門中サッカー部。実際準備等があり、1週間ほど遅れての企画実施となった。
キャプテンである神童の声に元気良く返事を返す天馬。隣には緑の髪の少年。今日歓迎される狩屋マサキだ。全員揃ったといっても、監督は飲み物を買ってくるために外出中。はじめていても良い、という許可があったからの返事だ。
と、狩屋の隣にもう2人の少年が見え、神童は首を傾げた。1人は女子の様に見える。深緑色の髪を一本の三つ編みにしていて、全く見覚えがない。もう1人は…体調が悪そうだ。
「…あれ、バダップ。どうしてこんな所に居るんだろう。」
「……」
呑気な声と、うめき声。
((誰っ!?))
「みんな〜、飲み物買って来たぞ、ってバダップ!?」
「え、んどう守か…」
腹をおさえて答えるバダップ。ファーストチームの部屋に入って来たのは、コンビニ袋を提げた円堂と、風丸。
「バダップ、どうしたんだ!もしかして酷い目にあわされたんじゃ…」
「…ああ、隣に居るミストレのおかげで三途の川を見る事が出来た。」
どうやら、この時代に来た事は手違いの様だ。バダップは、腹痛に効くという薬を風丸から貰った。
ざわつく部室。
霧野が手を叩いて静まらせる。
「えーと、バダップとミストレ?も、少し混ざって行かないか。」
「?何をするんだ?」
顔をしかめるバダップ。と、ミストレが口を開く。
「この女みたいなやつと俺で、どっちが美しいか競うんだろ?」
「「「!?」」」
「霧野先輩、おもしろそうですね★」
驚く部員たちに驚くミストレ。その隣に座るバダップはため息をつく。そして、霧野は心の中で誓った。固く、固く。
(狩屋、後で絞める…)
*
カードをひいた部員たち。この王様ゲームでは、王様となった部員が好きな事を、好きな番号を持っている人に命令できる。つまり王様の人柄によって天国に行くか地獄に行くかは決まるのだ。
「あ、俺王様だ!」
そう言ったのは、天馬。
安堵のため息が、多くきこえる。天馬が変な命令を出すという可能性は、限りなくゼロに近い。……と、思ったからだ。
が、1秒後、天馬の態度が変わった。
「じゃあっ★」
「「え。」」
何か今黒かったぞ、と神童が心の中で呟く。
「2番と9番、円堂監督のお弁当を食べて下さい★」
円堂と風丸の顔が、青ざめた。
「…あ、9番だ。」
「俺は2番…」
そう言ってカードを見せる2人。ミストレと霧野だ。2人は、青ざめている大人組みに気付いていない。
「天馬っ、それはあんまりだぞッ!!!」
「三国先輩?」
「どうかしたんですか?」
霧野と神童が続けて三国を見る。彼は、夏未の味を天馬から聞いて知っている人物だ。近々、料理の様子を見に円堂家を訪れる予定であった。そしてその彼の言葉を、ニコニコしてスルーする天馬。西園も見た事の無い笑みだ。
円堂の風呂敷で包まれた弁当箱を差し出された霧野とミストレ。前者は訝しげに、後者は何の関心もないと言った態度で弁当箱を開ける。見た目は華やかで、一般的な弁当だ。霧野の緊張した顔が、僅かに緩む。
「いただきます…」
数秒後、霧野はつい数分前のバダップと同じ状態になった。
*
「ミ…ミストレは、何故平気なんだ…」
「?俺の作った料理よりは下手だったかな。でも普通だった気が。」
「…霧野、ミストレは味覚がおかしいんだ。」
* end *
多分続きません。