二次創作小説(映像)※倉庫ログ

姫佳様リク第2弾  ( No.549 )
日時: 2012/05/15 00:01
名前: 伊莉寿 ◆EnBpuxxKPU (ID: r4kEfg7B)

大変お待たせしました!
ただ…まだ続きます。次回はギャグ少なめの予定です。それでは、2時間かけた駄文をどうz((



「皆さんこんにちは、別荘に勤めさせていただいておりますメイドです。1階にある部屋をご紹介させていただきます。
 まずかくれんぼのスタート地点は中央に位置する入口です。そこから左に行くと1番奥には厨房、執事室がございます。執事室は大きく2つに分かれていて、1つは仕事をする部屋、もう1つは着替え等をする部屋となっています。その執事室の前の別れ道を進むと、図書館がございます。その他の部屋はお客さまをお迎えする部屋です。
 入口から右に行けば、1番奥はプールの様に広いお風呂が自慢のシャワールーム(?)となっています。その近くには洗濯機やロッカーがある更衣室があり、その他はほとんどお客さまをお迎えする部屋です。また入口付近に広い部屋が1つあり、そこは会議等に使用されます。
 実はティアラお嬢様達の部屋も1階にありまして…最上階にもありますが。後は試合記録等をおいてある部屋もあります。素晴らしい記録ばかりですがどれも似たような物なので、退屈になられるかもしれませんね。」


上の説明はかくれんぼのフィールドを説明しています!さてさて、皆はどこにいるのでしょうか!?



〜ティアラ姫

「まずはクレープ食べてからにしよ!」

 景気づけに、とティアラは厨房へ向かった。パティシエに頼めば、すぐ彼女が好きなクレープが出てくるのだ。それから見つけに行こうか、と考えながら厨房へ続くドアを開けると、冷たく甘い香りが彼女の鼻をくすぐった。首を傾げながら入ると、パティシエの声がする。

「これで良いかな?」
「うゎぁっ!すごく美味しそうでやンス!」
「感謝するっス!」
「へえ、珍しいアイスクリームだね。」

「……見ーつけた!まずはクレープ4個食べられるねっ!」

*栗松・壁山・松野発見*



〜一之瀬・土門

「それじゃあ、俺達は部屋を片っ端から見ていこう。」
「りょーかい。」

 2人は手分けして、両側のドアを1つずつ開けていった。誰もいない。ベッドの中に隠れてたりするかもしれないが、考えないでとりあえず全部開けていく。何個も何個も開けていき、そして次に土門が手にかけたドアノブの先は資料室。双子姫が出場した試合の記録などが整理されている部屋だ。

「うわ、ほとんど前半で終わってる…」
「マーク達もやられてるな…」

「…お2人さん、今は隠れなきゃいけないんだぜ?」

「「…あ。」」

クリアファイルから顔を上げた2人のサッカーバカが、顔を見合わせて苦笑した。

*円堂・豪炎寺発見*



〜鬼道

 携帯電話を閉じず、鬼道はドアを開けた。メールは2件、ティアラと一之瀬から。それぞれ誰を見つけたという報告である。

(2人はこちら側をまだ探していない…とすると。)

「…メールしなくてはな。」

ドアを開けた先はシャワールームという名の大浴場。そこで立ち尽くす3人は、鬼道の声に振りかえった。

「…ここ、異常な広さですよね?」
「風呂とプールの区別が、ついてないんじゃ…」
「いや、こんなプール見た事無いぜ…?」

3人の感想。この大浴場に勝る風呂は、恐らく世界中どこを探しても見つからないだろう。
鬼道は、笑みを浮かべて答えた。簡潔に。


「これが、クラリス家だ。」


*宍戸・少林寺・染岡発見!*



〜一之瀬・土門

「でも本当2人はすごいな!!」
「すごいどころじゃないけどな;;」

円堂の声に、土門が冷や汗を浮かべながら返事した。そして一之瀬と豪炎寺は、静かに同意する。
4人は入口の方へ向けて歩いていた。発見された人は、入り口横にある大部屋に集められる事になっているからだ。それは急きょ決められルールの時話せなかったため、一之瀬が紙にマ○キーで〝入室禁止〟と漢字で書いた物が貼ってある。ティアラは首をかしげていたが。

「俺、いつかあの2人のシュート止めてみた((「「「死ぬぞ」」」

そう呑気に会話をしている時、突然背後でズルッという音がした。
4人は振り向かず、視線で会話する。

(な、何だ今の音…)
(クラリス家の別荘には、幽霊でもいたのか…?)
(そんな話聞いた事ないけど…)

「誰だっ!!」
「「「!!?」」」

勇気のある(いや、KYな)円堂が振り向いた。

「「「「あ…」」」」

「何だ、影野か!」

にっこりと笑う円堂と、笑えない3人がいた。

*影野発見*



〜鬼道

 放心状態から少し回復した染岡達を部屋に行くよう命じてから、鬼道は更衣室に向かう。すると、メイドが洗濯物を入れたかごを持ってドアを開けようとしていた。ドレスが何枚か見える。

「!鬼道様。」
「そのドレスは?」
「ティアラ様がお召しになられる物です。あ、更衣室にご用があるなら私は下がっていますね。」

お先にどうぞ、と譲られた鬼道は更衣室へ。早く見つけてしまおうと意気込みながら、ロッカーを1つ1つ見ていく。

(…いないな、ここには誰も隠れなかったのか。)

あと更衣室内で見ていないのは洗濯機だけだが、多少大きめに出来ているとはいえ中学生が隠れられる訳が無い。
と、携帯電話が震える。メールが1件、一之瀬から影野を見つけたという内容だった。これであと見つかっていないのは?そう考えた時、1人の人物が鬼道の頭に浮かぶ。洗濯機の中には、雷門のジャージ。

勝ち誇った笑みを浮かべて、洗濯機のドアを開ける。

「…さすがスモールサイズ。」
「誰がチ…ぶごぁっ!!」

スモールサイズ(魁渡)が居た。鬼道の方を振り返ろうとして、洗濯層の小ささから頭をぶつける。

「今日からあだ名はスモールサイズだな。」
「っるせ、そんなに身長の事言ったら怒るぞ!」
「既に怒ってるだろう。」

と、鬼道は口角を上げた。魁渡が顔をしかめると、見逃してやっても良いぞ、という言葉。

「…見逃す?」
「ああ、恐らく洗濯機を探す奴はいないだろうから…ほら、頭を入れろ。」
「??」

鬼道の優しさなのかとクエスチョンマークを浮かべながら、魁渡がもう一度洗濯機に隠れる。すると鬼道はドアの外に向かい…

「洗濯機回していいですよ。」
「殺す気かっ!!!」

*魁渡、発見!*
(…ん、メイドがいない?)


〜ティアラ姫

「ん〜、結構見つかってるなぁ…」

 2つめのクレープを味わいながら、ティアラは携帯の画面を見つめる。そろそろ私も探しに行こう、と厨房から出ると、荷物を抱えたメイドが目の前を走り去っていった。少し呆然として、それからメイドが走っていった方向を見る。執事室だった。中から騒ぎ声が聞こえる。

「?どうかしたの?」
「ティ、ティアラ様!!」

静まり返る執事室。何だか面白そうだと感じたティアラは、断りも入れずに執事室に入った。すると、一面薄ピンク色に染まる。そのカーテンには、影が揺れていた。2〜3人のメイドと、もう2人誰かがいる。

「ね、何してるの??」
「…実は、お客様の中に可愛らしい方がいたので。」
「「可愛くないっ!!!」」
「あっ、そういう事!じゃあ出来たら見せて♪」
「ティアラも乗るなッ!!」

右から左へ、声は通り抜けていく。
抵抗も空しい。2分後、ドレス姿の風丸と半田がお披露目された。そう、鬼道と会ったメイドが持っていたドレスである。

「……」
((あ、意外と薄い反応?))
「メイド。」
「はっ、はい!」

あまり良い反応では無い事に緊張して、メイドの1人がティアラに近寄る。すると彼女は振り返って。


「余ってるから、このドレスは2人にプレゼントしちゃって☆」
「はいっ、喜んで!」
「「ティアラァァァァ!!!!」」

*風丸・半田発見!*



**

「残りは瑠璃花とマーク…」
「マークの居場所なら大体分かるから任せて☆」
「そうか。でも瑠璃花はどこにいるか…」

鬼道、ティアラ、一之瀬と土門は終了時間15分前になると一旦集合して作戦会議を開いた。見つかっていないのはマークと瑠璃花のみ。マークと幼馴染のティアラは自信ありげに答えるが、ここに来た事のない瑠璃花はどこに隠れるか分からない。

「実は、鬼道の方の部屋はまだ少ししか見てないんだ。」
「それは仕方が無い、広いからな。」
「でも瑠璃花って本とか好きだよね。図書室は?」

鬼道と一之瀬は、首を横に振る。まだ見てない、という意味だ。

「あと居るとしたら…ま、有人達に任せるよ☆」
「それじゃ、マークはティアラに任せるか。」
「時間になったらまたここに集まるって事で。」
「了解☆3人共、しっかりよろしくね!クレープがかかってるんだから!」

バタリ、とドアが閉まる。

「…見つけないと、命にかかわる予感がする。」
「…瑠璃花が相手なら、そこまで行かないんじゃないか?」
「とりあえず、探しに行くか…」

見つかった軍団のにぎやかな声を背に、3人も席を立った。


* to be continued!! *

「…このドレス、どう脱げばいいんだっ!!」
「円堂達と合流できない…(風丸は分かるけど、何で俺まで…)」
「風丸、半田、カードゲームやろうぜっ!!」
「「Σ見つけるなー!!!(魁渡めッ!!!)」」