二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- また、この木の下でⅡ ( No.683 )
- 日時: 2013/02/21 21:09
- 名前: 伊莉寿 ◆EnBpuxxKPU (ID: 7jEq.0Qb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
愛姫蜜柑(アイヒメミカン)25歳
お日さま園出身。DEをつくった研崎の姪っ子。
ゴシックロリータの服がお気に入りのファッションデザイナー。
*
「——それで、雷門中が破壊されてサッカー部はどうなったんですか?」
「吉良瞳子という女性が俺達の監督になった。そして宇宙人の破壊活動を阻止するために、地上最強イレブンを作ることになったんだ。」
「地上最強イレブンですか……どこに行ったんですか?」
「まず行ったのは……」
身を乗り出して鬼道の話を聞く瑠璃花を見て、桜花は頬を緩める。
心配いらなかったみたい、と。
『瑠璃花は人見知りで、人前が苦手なんです。』
そうしてしまったのは、家族でずっと研究をしてきたから。
周囲との繋がりも少なく、他人と接する事もあまりなかった小さな世界。
大学の研究室に入った時、桜花は初めて後悔をした。
瑠璃花が大学の研究員たちに戸惑い、多くの生徒たちに怯え、研究どころではなくなってしまったからだった。
だから大学を出、研究所に戻ったのである。
(家族以外とこんなに楽しそうに会話する瑠璃花、何年振りかしら。)
サッカーの話題で鬼道とあっという間に打ち解けてしまった。
空になった2人のカップに桜花が紅茶を淹れると、瑠璃花がハッと顔を上げる。
「ごめんなさい、そう言えば研究所の案内とか、」
「あ、忘れてた。でもメインの研究室は今魁渡がこもってるから……。」
「資料を読んでおきますので。」
「すみません、詳しく載ってるから問題ないと思いますので。」
鬼道は腕時計を見て、そろそろ失礼します、と立ち上がった。
1時間も昔話をしてしまっていた。
「ごめんなさいね、計画性が無くて……このあと他の会社の方とも予定があったのに、全て説明できなくて。」
「もとはと言えば、話し出したのは俺の方ですから。支援金の件、前向きに検討したいと思います。」
ぱぁぁ、と桜花と瑠璃花が顔を明るくする。
ありがとうございます、と頭を下げる瑠璃花の横で、桜花は次の話し合いの予定を鬼道と立てる。
「では後日、今度はこちらが……瑠璃花がお伺いしますね。」
「え。」
「そう言えば、明後日から海外で行われる会議に出席されるんでしたね。」
瑠璃花は頭の中が真っ白になっていた。
外出なんて最近した覚えが無かった。更に行き先が鬼道財閥、どれほどの使用人たちがいるだろう。
桜花はそんな娘を意に介さず、鬼道と話を進める。では明後日の午後に、分かりました。
「では、瑠璃花……さん。」
「は、はいっ!」
「2日後、お待ちしています。」
突然話しかけられ、反射的にお願いします、と言いながら深くお辞儀をした。
決まってしまった。
ブルーな気分になる娘に桜花は、頑張れ、と背中をさすった。
これはチャンスだ。
家の外の人と話せるようになったのはちょっとした一歩。これを機に、少しでも人見知りが改善されれば。
(だって恋も出来ないんだもの……。)
心の中で、溜息を1つついた。
*
「改めまして、吉良の代表で来ました、瞳子と言います。」
「流星研究所代表の流星桜花です。こちらは娘で助手の瑠璃花。」
約束の時間きっちりに現れたのは、黒髪の綺麗な女の人と、可愛い系の年の近そうな女の人。
この人が、地上最強イレブンの監督……。
「そちらは妹さんですか?」
「いえ、秘書の愛姫蜜柑といいます♪」
毛先にゆるいカールのかかったツインテールを揺らして、その人は名乗った。
この人、今はスーツ着てるけど、普段はおしゃれするんだろうなぁ。
蜜柑さんを見ながらそんな事を考えていると、ふと2日後の約束を思い出す。
何着て行こう、何でスーツダメなんて言うのお母さん。
かしこまる必要なんてないからって……私、私服どんなの持ってたっけ?
……何だか、いつもの緊張と上乗せされてお腹痛くなってきた……。
「瑠璃花、大丈夫?」
「え、うん。」
全ての根源はお母さんだよ、とは思っても言わない。
見ればお母さんが吉良さんに説明していた様で、今から研究所案内なのか立ち上がったところ。
「じゃあ瑠璃花、そこにある資料まとめておいてくれる?」
「蜜柑、貴女はここにいなさい。」
「は〜い!」
あ、蜜柑さんの素が出た。
私は頷いて、お母さんがテキトーに置いた資料を選んでまとめる。
それを蜜柑さんはしげしげと見つめていた。
「瑠璃花ちゃん、器用だね。」
「え……そんなことないと思いますが。」
「あ、どうも敬語って苦手だから……急になれなれしくてごめんね?」
「構いません。蜜柑さんって何歳ですか?」
「25だよ、瑠璃花ちゃんは23だよね?」
今年で、だけど……。
でも蜜柑さんの明るい笑顔は、全く嫌な感じがしない。
「敬語なんか取っ払ってくれると嬉しいな♪」
「え。」
「さん付けとか、私の周りにいる人つけないから違和感あるんだよね。」
「じゃあ……蜜柑ちゃん、で。」
呼捨ては出来る気がしなかったので、妥協案。
蜜柑ちゃん、は瞬きを数回してから苦笑して、良いよ、と言ってくれた。
「ところで、瑠璃花ちゃんって外出とかあんまりしないの?」
「え、どうして?」
「テレビでも見るのはお母さんばっかりだし、会った時のがちごち具合がね!」
「蜜柑ちゃんは普段からおしゃれしてそうだな、って初めて見た時思ったな。」
「おしゃれっていうか……好きなの着てるだけだよ♪瑠璃花ちゃんは私服どんな感じ?」
知らないよ。
そう言ったらほっぺをつねられた。うん、痛い。
「どーいうこと?」
「いだい……この白衣の下に着るハイネックとかジーパンとか、それ位しか持ってないの。」
「瑠璃花ちゃん、外出するときどうするの?」
「出かけるとか、無いから……。」
蜜柑ちゃんの笑顔が凍った気がする。冷凍蜜柑とか思ったら多分怖い目見るよ!
「命令だよ瑠璃花ちゃんお出かけして!」
「明後日外出する用事あります先生!」
「え、どこに!?」
「鬼道さんの家……って言っちゃった!」
そうやって名前出しちゃダメなのに!!←プライバシーの問題
「鬼道君ち……?」
「え?」
「ううん、何でもないっ! じゃあ洋服持ってきてあげる。ついでに髪も私が結うよ☆」
「ホント!?」
ありがとう、とお礼を言うと、蜜柑ちゃんはまたニコニコ笑って。
「ゴシックロリータの服がお気にいりなの、それでい〜よね♪」
「それがすごいドレスみたいな服なら他のにしてほしいのですが。」
全力でお願いして、その案をやめて頂きました。
* to be continued *
蜜柑「冷凍蜜柑なんて初めてだ〜っ★」
え、あれ、こわいよ?
蜜柑「私の家来で潰してあげるっ♪」
何か私やられてばっかり!!
