二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 短編小説 *戦国BASARA* ( No.15 )
日時: 2011/10/25 17:13
名前: ☆Milk☆ (ID: TxQNEWMH)

*君と一緒*     〜利家とまつ〜




「犬千代〜!何して遊ぶ〜?」
「・・・まつ、言っただろう。俺は今日忙しいんだ。遊べないよ。」
八歳年下の従兄妹、まつ。
まだ子供なだけあって毎日遊びに付き合ってるけど、俺だってもう元服もして暇じゃないんだ。毎日ってわけにはもういかない。
それにまつはいつになったら俺のことを『利家』って呼ぶんだろう・・・。
「犬千代、明日は?」
「明日は明日で用事があるよ。」
するとまつは頬をぷくっと膨らましてつまんないとつぶやいた。
「しょうがないだろ?たまには一人で遊んでよ。」
「ヤダヤダ!つまんない!」
「もー・・・まつ〜・・・。」
「犬千代がいないとつまんない!」
・・・俺がいないと?
誰でもいいだろうに・・・。
「違う人誘いな。暇そうな家臣見つけてさ。」
「だから!犬千代がいいの!」

・・・なにこれ。
なんで俺こんな子供にドキドキしてんの?
自惚れもいいとこだろ。
俺じゃないと嫌なんて言ってないのに。

「まつ!とにかく今日はダメだ!」
「意地悪!」
「・・・忙しくなければ・・・いつでも遊んでやるから・・・。」
「・・・ホント?」
「・・・うん・・・。」
「やったやったー!!」
馬鹿な俺。
勝手に自惚れて約束しちゃったよ。
あーあ。

「・・・ま、いっか。」
忙しくない時はずっとまつといられるんだし。