二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 短編小説 *戦国BASARA* ( No.19 )
- 日時: 2011/10/28 17:37
- 名前: ☆Milk☆ (ID: 4to6kJuE)
*信じてる from Dad* 〜輝宗と政宗〜
刀が風を斬る音が聞こえる。
息子が剣術の修行をしているのだ。
その後、話すような声が聞こえ、今度は刀が交わるような音が聞こえた。成実か・・・それか片倉と刃を交えているのだろう。
「っは〜・・・。やっぱ小十郎は強いな・・・。」
片倉か。さすが、剣術は達人の域に達している。政宗も適わないか。
俺は一回筆を止め、政宗と片倉がいるところへ顔を出した。
「おう、何をやっているのだ?」
「輝宗様。」
「親父。」
二人が同時に返事をする。息ピッタリだなぁ本当に。
「親父こそそこで何やってたんだよ?」
いやいやいや・・・梵天丸君。君は自分に問われた質問の答えを言わないのかい?・・・まぁいいか。
「ん?ちょっと短歌をな。」
「短歌?何で?」
「辞世の句をと思って。」
「な!?」
片倉が驚きの声を上げる。政宗は鼻で笑う。
「Ha!辞世の句〜!?来年の話で鬼が笑うのに、そんな五年、六年先の話してたら鬼も呆れて物言えねぇぜ!」
政宗が笑う横で片倉は溜め息をついた。
「そうですよ輝宗様。何年先の話ですか?まだ政宗様は十八になったばかりですよ?」
「うん、でもこういうのってやっぱり器の問題じゃん?」
「まぁそうですが。」
「でね、政宗の器はもう俺の器超えてると思うんだよ。」
「「は・・・?」」
ふふふ。二人ともわけ分からんって顔してますな。
しかし察しの良い片倉は気づいたのかな?
「輝宗様・・・まさか・・・。」
「うん。」
「??え?え?」
政宗は鈍いよねこういうの凄く・・・。
分からないかなぁ?梵ちゃんには分からないかなぁ?
「ってわけだから政宗。
俺隠居するから、あとよろしく!じゃ!」
「はぁ〜〜〜〜〜〜!!?ちょっ待て親父ーーーー!!」
政宗の怒声もむなしく俺は地平線の彼方へと逃げていく。(嘘です)
隠居場所として作らせた館山の館に来た。
・・・政宗、辞世の句読んだかな?
「・・・小十郎、この句・・・。」
「・・・はい、政宗様を信じているという意味の句ですね。」