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Re: 短編小説 *戦国BASARA* ( No.3 )
日時: 2011/10/17 18:27
名前: ☆Milk☆ (ID: hc7hJ81i)

*初恋の法則*  〜佐助と謙信とかすが〜






「あーくそっ!何?メンデルの法則?電離式?訳わかんない!」
もーどーすんのよ俺様。こんなに理科わかんなくて大丈夫なの?ツーかほんとに受験生?
うーん・・・しゃくだけど、独眼竜の旦那にでも聞きに行こうかなぁ。頭いいし・・・。真田の旦那は絶対わかんないし・・・。
・・・よし決めた。独眼竜の旦那にしよう。
という訳で、今旦那のいる教室に向かってるんだけど。・・・まだ帰ってないよね?あの人家好きじゃないよね?大丈夫だよね?
「大体何?オーム?ニュートン?知らないよ!!特に法則なんて覚えられ・・・。」
「ほうそくがどうかしましたか?」
「うわっ!!」
う・・・上杉謙信先生・・・。
細いからだと整った顔が女子に人気の理科教師。男子からはあんまり好かれてないけど。
俺様も苦手。
「・・・りかが、わからないのですか?」
「・・・まぁ。」
これは多分、このまま先生に教えられるパターン?
「ちょうどひまになったところです。いらっしゃい。」
・・・やっぱり。

「ねぇ上杉先生。」
「どうしました?」
「俺様知ってんだよ?」
「なにをです?」
「かすがから手、引いてくんない?」
先生はにこっと笑った。
「ほうそくにはさからえられません。」
何、急に。
「・・・?」
「わたしがてをひいたところで、どうなります?」
「それは・・・。」
「はつこいはかなわないものです。」
「その法則に逆らえないって?」
返事の代わりにまたニコッと笑う。
「なんの法則?それ。」
「さぁ。なまえなどありません。」
「じゃぁ俺様が付けようかな。・・・『初恋の法則』。どう?」
「ふふ。おもしろいですね。・・・はつこいは、おたがいにこういをいだいていても、かなわないものなんですよ。」
「そーなんだ。」
少しの時間が流れる。
「おや・・・そろそろげこうじこくですね。ちゃんとかえるのですよ。」
「わかってますよ、先生。」

帰り道、かすがと一緒になった。
お互いに好意を抱いていても・・・ねぇ。
「ねぇかすが。俺様になんか言うことない?」
「は?なんだそれは。」
「・・・ないならいいや。」
どうせ叶わないんでしょ?

全国の初恋してる人に告ぐ。

初恋の法則。

初恋は叶わないっていう法則。

ほんとに存在してるらしいよ。

だって俺様も叶わなそう。