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Re: 短編小説 *戦国BASARA* ( No.8 )
日時: 2011/10/20 21:15
名前: ☆Milk☆ (ID: .O4zlx67)

>凌空
そう?良かった!
また要望あったら書いてね!じゃぁ本編どうぞ





*君は星*    〜政宗といつき〜




今日は星がよく見える。
俺といつきはこっそり家から抜け出して、学校の屋上で星を見ていた。
「女って星みてぇ。」
「光ってるって意味だか?」
「ちげぇよ。違いが分からねぇっての。」
「!?ひ、酷いだ!!」
「うっせぇ!男なんてそんなもんなんだよ!」
夏の空には雲ひとつない。星は出せる限りの光を放っているようだ。
「見た目しかわかんねぇ。」
「見た目?」
「見た目は色だ。中身は光り方っつーか・・・光の加減?まぁ、どのくらい光ってるか。あんまり見て判断できるもんじゃねぇだろ?」
いつきは納得している。たしかになと隣でつぶやいた。
「政宗、あれ、なんだ!?」
いきなり大声を上げる。
いつきが見ている方向には大きな星があった。北の空。
「あれは北極星だ。」
「北極星?」
「スゲー光ってて、おまけに他の星と違って位置が変わんねぇから昔はあれを目印に旅とかしたんだぜ。」
「へぇ、よく知ってるだな。」
いつきは感心して気付かなかったようだが、流星が落ちた。
願い事はしていない。
今、もう叶ってる。
俺の心臓はこいつが隣にいるだけで破裂しそうなほど高鳴ってるのに。
これ以上何も望めない。
「・・・女が星ってことは、政宗の周りには沢山女がいるだな。」
「・・・Hun。そうだな・・・。」
何をこいつ寂しそうに。
俺は既にお前しか見えてねぇのに。
他の星なんて色も光も気にならない。
「こんなにいたら選べねぇな。」
「お前はどうせいっぱい選ぶんだべ?」
「no!一人しか選ばねぇ!」
「嘘くさいだ!」
失礼な奴だな。どんだけ俺、チャラいんだ。
「・・・政宗、おらはどの位光ってる?」
「Hun、秘密。」
「!!何を〜!?じゃぁ隠しきれないくらい輝いてやるだよ!!」
やめろよ、もうお前は十分光ってる。
これ以上光ったら、俺お前を見れねぇから。

この世界に何万、何億、何兆とある星の中で、一番お前が光ってる。