二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシ 〜お店〜 カラフルタウンで語る真実 ( No.29 )
日時: 2011/11/26 12:02
名前: ^あずき^ ◆ktuOumAFjE (ID: .E2Zt8aM)

000十八話000

 <お母さん>

 「あなたのお母さん、天使なんだってね」

 「貴方のお父さん、悪魔なんだってね」

 「あなた、闇と光の魔法使いなんだってね」
 
街に出かけたら、そんなことばっかり言われてきた。
お母さんは、行方不明。
お父さんは、雪山で遭難してる。
私は、母と父にずっと会えず、ひとりぼっち。
そんなガセネタっぽいのも…
本当の事だよって、にっこり微笑みかけられる。
だから、私は、大人だけには口を利かない。
お父さんとお母さんが帰ってくるまで。
でも、魔法保育園の先生とは口を聞く。

 「言われたくないよ」

って最初の頃は なげいてた。
でも、先生は、悲しそうな顔をして、言うばかり。

 「お母さんはね、あなたを此処に預けたんじゃなくて、捨てたのを私が拾ったの。」

その先生の顔、見覚えがあるの。
ずぅっーっと、小さい時からね。
こんなことをすごぉーく小さな声で呟いたのも、覚えてる。

 「ファーリー…。私の娘…どうして、気付いてくれないの?」

その時から、もう分かったの。今の先生が、私のお母さんだという事。

 「…魔法学校の掃除係、ムトレウイって、言うんだって。」

 「その人、おくま、なの?」

 「おくまじゃなくて、悪魔。」

今日も、一番信頼しているお母さんに伝えてみた。
前、こんなことを先生は、呟いた。

 「いつまでたっても、気付いてくれない。ファーリーは、私の娘。それに、魔法学校に行ったて、どうしていっつも居ないのかしら…。ムトレウイに、会いたいわねぇ…」



  





















 「え?ゆ・め?」

起きた私。私、凄い不思議な夢を見ていた。
夢の言う事は、本当なのよぉって、ミスキーキー先生は、言っていた。
じゃあお母さんは…小さい頃に居た保育園の、一番信頼していた、先生?夢は、わざわざそれを伝えるために、私を悲しい夢に、落ち行かせた?

今気がついたけど、手には小さな本が握られていた。
表紙には、くちゃくちゃの文字で、『につきちょぉ』


 一番下には、「ふぁありぃい」

中のページには、絵、文字。
そしたら、頭の中に、あの夢が浮かび上がって来た。

 『その人、おくま、なの?』

 『おくまじゃなくて、悪魔。』

そうか…悪魔ってお父さんの事を伝えたかったんだ。
私は今でも大人にはそこまで素直ではないけれど……
お父さんとお母さんと絶対にあう!
そう覚悟したのはもう遅かった。

 ::続く::