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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜お店〜 カラフルタウンの悲しい事実 ( No.33 )
- 日時: 2011/12/04 11:28
- 名前: ^あずき^ ◆ktuOumAFjE (ID: .E2Zt8aM)
000二十話000
<使い魔の本性>
「じゃあ、モモ。アレ持ってきて。」
私が指差した方はノートの山。
赤、紫、黄、青と見事に並んでいる。
こちらから見たらただのグシャグシャになっている物に見える。
もちろん私がとってきて欲しいのは、夢から覚めて、手に握られていたあのノート。
「はい、持ってきましたでちゃー!」
「じゃあ、天体観測でも、しようよ。暇だし。」
「ついでに、未来を占ってあげるちゃ!」
「……うん……。」
外がに出ると、風がビュンビュン吹いていた。
其れに交じって、小さなゴミもちょっとピュッと飛んでくる。
寒い。(もう12月なのか…)私はそう思った。
やけに静かな夜。私はこんな日が大好き。
夜の星空はとても綺麗だ。
ピカピカと輝く星も、薄紫色の空も、まんまるのお月さまも。
お母さんとお父さんは、私を励ましているみたい。
「あ、流れ星!」
私はモモに向かってにこっとほほ笑んだ。
モモも、ホウッとピンク色の煙を出した。
「ファーリー。お母さんはずっと見守っているからね。」
夜の静かな光景。
暗く静まり返った、寮の前。お母さんが私に向かって、そう言ったように聞こえた。
「まっ、トーゼン、頑張って生きるよー!」
「あたしもでちゃ!」
平和なカラフルタウン。
それが精一杯の私の幸せ。
::続く::
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