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裏表の臨也と浅葉で六兆年と一夜物語


▼臨也
▽浅葉

▼名も無い時代の戦場の
名も無い祈りと親愛の
誰も知らない おとぎばなし

▽産まれついた時から
道具 鬼の子として
その身を紅く染めていた

▼願ったことは なにもないけれど
夕焼け小焼け ただ疎まれてさ

▽▼知らない知らない僕は何も知らない
▼誰かが言ってたやさしさも
▽抱き締めた腕の温もりも
▼▽でも本当は本当は本当は本当に怖いんだ

▽死なない死なない僕はまだ死ねない
夢のひとつも見れないうちに
▼誰も知らない おとぎばなしは
夕暮れの闇に吸い込まれて
▼▽消えてった

▽吐き出す様な暴力と
▼蔑んだ目の毎日に
▼▽君はいつしか そこに立ってた

▽話しかけちゃだめなのに
▼「君の名前が知りたいな」
▽▼ごめんね
▽名前も 意味も無いんだ

▼僕の居場所は 何処にも無いのに
▽「一緒に帰ろう」手を引かれてさ

▼▽知らない知らない僕は何も知らない
▼君はもう子供じゃないことも
▽慣れない 『ひと』の 手の温もりは
▼▽ただ本当の本当の本当の本当に嬉しくて

▼生きたい生きたい君は何で生きたい？
▽ほっとけば殺されちゃうくせに
▼月明かりに 忌み子がふたり
▽▼夜の闇の中に吸い込まれて 消えてった

▼日が暮れて夜の闇
▽笑い疲れて目を閉じて
▼こんな世界
▽僕と君以外
▼▽皆愛しちゃえばいいのかな

▼皆愛しちゃえばいいんだね

▼知らない知らない事が増えていく
▽僕と君以外の全てをさ
▼抗う間もなく 全部飲み干し
▽夕焼けの闇に落下して
▼▽消えてった

▼▽知らない知らない僕は何も知らない
▼これからのことも
▽生き方も
▼▽今は 今はこれでいいんだと
ただ本当に本当に本当に本当に思うんだ

▼知らない
▽知らない
▼あの面影は
▽夕焼けの闇に
▼▽吸い込まれて消えてった