二次創作小説(映像)※倉庫ログ

これぞ我等が万聖前夜! ( No.8 )
日時: 2011/11/06 00:18
名前: 明星陽炎 (ID: Qkl1rNhH)

「切実に帰れ馬鹿」
「だが断る!」
「じゃあ強制排除の方向で」
「HAHA!アンタの細い腕じゃ俺には勝てねえ…」
(携帯取り出し)「あ、もしもし片倉さんですか?」
「Nooooooooooooo!?」

※夢主=筆頭の幼馴染。名前は酒井奈津。筆頭を邪険に扱いますが仲はいいです。

Let's Party!!

酒井奈津は顔をしかめていた。
言わずもがな、理由は目の前に立ちふさがる幼馴染である。
「Trick or Treat!!」
ニイッ、と見ようによっては不敵にも見える笑みを見せながら彼はこちらへ手を差し出す。
「帰ってください伊達さん。お宅を間違えてます。貴方の家は隣です。というかそのアイタタタな格好で私の家の前にいるな同類にされるのだけは嫌だ」
冷めた目線と口調を叩き付ければ、彼——伊達政宗はがっくりと肩を落とした。
「相変わらずcoolだな、奈津…」
「アンタは相変わらずcrazyだな」
言いながら奈津は政宗を見下ろした。
私服を上手く組み合わせたらしい。胸元まで開いたYシャツの上にゴシックな雰囲気のジャケットを羽織り、スラックスは黒。所々に身に着けたチェーンアクセサリがアクセントになっている。そして黒地のマントときた。
「Vampire(ヴァンパイア)だ」
「見りゃ分かるよ…」
脱力気味に返す奈津。顔は良いのに何でこんな事ばっかしてんだ、こいつは…思わず溜息も零れるというものだ。
「いい年齢の男子が何やってんだよ」
じろりと睨み付けながら呟く。
無論、政宗の方が圧倒的に背が高いので、必然的に奈津が見上げる事になるのだが。
「ククッ…まあそう睨むなよ奈津。実は小十郎もやってんだぜ?」
そう言いながら携帯に写真を表示し、奈津に見せる。
「こっちは成実で…って!」
それに写った政宗の世話係、片倉小十郎の狼耳・尻尾付きの姿に奈津は複雑そうな表情を浮かべて絶句した。
「俺が無理矢理つけたんだけどな」
ケラケラ笑えば「だろうと思った…!」とまた眉を顰めた彼女を見下ろして政宗は腕を伸ばし、幼馴染の細い体を抱き寄せた。
「離せ」「ヤだな」
まだ俺はお菓子を貰ってねえぜ、Honey?
そのまま囁けば、一瞬動きが固まった奈津が政宗の腕の中でゆっくりと振り返って…
「欲しかったらさっさと離せこの変態幼馴染がァッ!!」
「…って!ギャァァァァァッ!?」
そのまま、政宗の顔を握力だけで握った。
…俗に言う[アイアンクロー]である。

「しょうがねえから作って持ってくからおとなしく待ってろ馬鹿」
「…!Thank you!!」


その後、パンプキンパイを持って行った奈津が狼耳を装備したままの小十郎と遭遇し、密かに同情していたのはまた別のお話である。




※万聖前夜=ハロウィン
→誰がどうなる以前にただのカヲスになった模様です。
ってかこじゅが名前しか出てないという!
あわわ…なんだかこんなんで本当に申し訳ないです…
毎度ながら、こんな作品ですが、リク有難う御座いましたーっ!!