二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.15 )
- 日時: 2012/01/14 23:40
- 名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: oKgfAMd9)
「お願い、私たちもあの遺跡に入れて」
頭が良さそうな眼鏡の女子生徒が手の平を合わせてセシラルに頼み込む。
「駄目です。学園長さんが言った通りあそこは魔物が徘徊していて危険なんですから。」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜。お願い美人で可愛くて優しい女遊撃士さん」
「ジル、少しは我慢しろよ。しかもこの人男だって言ってたろ」
「はーい」
濃い紫髪をした男子生徒の説得で女子生徒は諦めたが、その後も諦めきれなかったのか魔物が出ない所まで付いてくと言い出し仕方なく承諾した。
第10話 無限と空の軌跡
セシラルと学園の生徒2人はいま旧校舎の地下への入口に居る。
以前、この入口は竜の像で隠されていたが、謎の男《怪盗紳士》と名乗る者を追ったアガット達が入口をを発見たらしい。
まっ、そんな訳で3人は地下遺跡への階段を降りた。
階段を降り、その先にある扉を開いた。
アガットの報告には魔物が徘徊していると言っていたのだが、その魔物はどこにもいない。もしかしたら昨日の機械兵器戦の影響、つまり遺跡の主を失った魔獣は無力に等しいと言う事になる。
隠れている魔獣を探し出すのは容易いが殺傷が目的ではないので魔獣に関しては放って置くことに。
そのまま何も無いまま奥へと進んでいき、巨大な部屋に来た。
例の機械兵器がバラバラになって壊れていることからここが一番奥だと言える。
「へーこりゃ凄い、遺跡ってこんなんなってんのか」
男子生徒がそう言ったが実際作者もプレイ中に同じ事を思った。
「遊撃士さん、いやこの呼び名だとかたっ苦しいから互いに自己紹介しようよ」
「あっそう言えば俺達この人の事全然知らないで話していたからな、そうした方がいいな」
確かにその通り素性は知らなくても名前の知らない人が何時間も同じ空間に居るのはさすがに不自然だ。
「分かりました。私はセシラル・ワイスマンです。」
「私はジル・リードナー宜しくね」
「俺はハンス、下の名前は個人情報だぜ」
3人の自己紹介が終わった後セシラルは調査、2人は邪魔にならない程度に見学する事になった。
「えっとまずこの機会のような物から調べよう」
「床は何でできているのだろう」
「この機会兵器何で出来ているのだろう」
セシラルは限られた時間の中で調査出来そうな場所を何時間も調べ続けた。
そして軍の調査隊到着予定時刻まで5分を切った。
「これぐらいですかね、んっ、あの柱よく見ると文字が・・・」
柱の文字、さっきまでには無かったはず。
セシラルの見落としか、だったら珍しい。
文字の量は後数分しかないこの状況で読み切れるものでは無かったが、少しばかり気になる。好奇心からか時間を忘れセシラルは柱に書かれた文字を読み始めた。
1176年7月1日「塩の杭」事件
旧ノーザンブリア大公国に「塩の杭」と呼ばれる巨大物体が空中に突如として出現し、大公国が崩壊に至った。
本来なら公都ハリアスクを含む3つの行政区が塩の海となって壊滅し、人口の3分の1が犠牲になったはずだった。
しかし、この事件をあらかじめ予測していた空の女神エイドスは数百アージュ程の大きさから100アージュへと縮小させ、人口も3分の1減っただけで済み、未来を変えた。
その事によって本来存在しなかった筈の人間が居る世界、無限の軌跡(この小説の世界、ちなみに無限の軌跡の意味とはこの世界は未来を変えてしまった世界なので今の時間軸が一番新しい時間でこれからもこの世界は終わりが無い未来を築いていく。つまり終わりが無い=無限と言う事で)と本来の歴史をたどり未来がある世界、空の軌跡(ゲームの方の世界)世界がこの2つに別れてしまった。
そして未来を変えたエイドスは罰を受け、無限の軌跡に人として生きる事を強要された。
その後エイドスはある一人の男に育てられ、今新しい未来を築いている。
「これは一体」
「塩の杭」事件の事なら自分でも知っている。歴史の書いた本にも載っている。もしこの事が本当なら・・・私はどっちだろう。
第10話 無限と空の軌跡 おしまい