二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.26 )
日時: 2012/02/10 23:39
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: te9LMWl4)

「懐かしいですね。戦艦グロリアスでしたね?」
少女いや少年がそう言う。
「これの名前を覚えているとわな。それとも忘れられなかったのか?」
銀髪の青年が真顔でそう言う。
「忘れられたらとっくに忘れていますよ」
「そうか、時間だ来い」
二人は部屋から出た。

第18話 守るべきもの

「連れて来たぞ」
銀髪の青年は誰も居ない少し奇妙な大部屋の入口で少し大きめの声で叫ぶ。その声に釣られた様なタイミングで部屋の端から回転する炎の中から彼の父、ワイスマンが登場した。
「よく眠れたか?」
ワイスマンがセシラルに質問する。
「あんなやり方でよく眠れる訳がないでしょう。彼女に暗示をかけたのですか?無事なんですか?彼女は」
質問に答えた彼の声には明らかに怒りという物が混じっている。
「詳しいな。さすが私の息子だ」
「好きで貴方の息子になった訳じゃない、私の父はアルテリア法国に居た時のゲオルグ・ワイスマンです」
「そうか、もう一つの質問は後ろの遊撃士に聞いてくれ」
セシラルはまさかとは思ったがそのまさかだった。ワイスマンの言う遊撃士とはエステルの事だった。
「セシラル、何でこんなとこに居るの?」
エステルは驚きを隠せず手で口を塞いだ。
「エステルさんこそ何で?・・・そうか分かった」
「分かったって何よ、どう言う事?」
セシラルは再びワイスマンの方へ向くと鼻で笑いながら
「お父さん、こう言う事だったんですね」
と言った。ゲオルグは彼の口からその言葉が出ると思っていなかったのか意外な顔をしている。
「お父さん・・・あんたまさかコイツの」
「そうです。私はこの人の息子です。貴方が知っているアルバ教授の」
「ふざけんじゃないわよ。あんたらグルなの?前からあたしをだましてたの?」
エステルはセシラルの目を怒りに満ちた顔で睨みつける。
「組んでたら貴方に協力はしていませんよ」
セシラルは冷静に対処するがエステルの方は話を聞かない。そればかりか怒りが頂点にまで達したのか彼に愛用の棒で殴りかかったのだ。セシラルは軽くそれをかわしたが元々それはフェイントで初めから狙っていたのはワイスマンの方だった。怒りを露わにしている状態でよくそん事が思いたとセシラルとワイスマンは思うがまだまだ甘かった。エステルはワイスマンに飛びかかったがワイスマンの隣の柱に隠れていた銀髪の青年が持っていた剣でエステルの棒を身体ごとはじき返す。はじき返された彼女は床に叩きつけられかなりのダメージを負った。
「やれやれ、何とも品の無いふるまいだ」
ここには居ない人間の声が聞こえると同時に3人の執行者が現れる。しかしそこにレンは居ない。
「曲なりにも私の挑戦を克服した事があるのだろう。もう少し考えて行動してくれたまえ」
現れた執行者の中の仮面を掛け少々神秘的な姿をした一人の男がそう言った。
「クカカ、そう言うなよ。《白面》に飛びかかれるなんざ並の度胸じゃ出来ねえハズさ」
黒い服に白いラインが入った服を着て、サングラスをかけた男がエステルを馬鹿にするかのように喋る。
「ふふ、腕はともかく度胸は大したものね。それとも鈍いだけかしら?」
東方系の顔つきをした女性が同じようにそう言う。さすがにエステルは何も言えない。
「ウフフ、君が《剣聖》のお嬢さんか」
何も無い空間からさっきとは違う声が聞こえる。これは少年の声だ。
「カンパネルラ。ふざけてないで早く出て来てください」
セシラルがその声の発生場所に向けてそう言った。
セシラルが向いてる方向から炎に纏われながら昨日のピンクの服を着た少年が出て来る。
「ちょっとぐらいおふざけしたっていいじゃないかセシラル。まあいいや。執行者NO.0《道化師》カンパネルラさ。以後、宜しく頼むよ」
これは違う意味でインパクトがあった。敵に囲まれた状況で混乱するエステルの背後にはもう一人。スミレ色の髪をした少女。レンが居た。
「大丈夫よ。別にエステルを始末するためにみんなが集まってる訳じゃないから。ねえ教授速く例の話を2人にしてあげて」
ワイスマンは焦らず、レンをなだめながら、戸惑うエステルと平然としているセシラルにある話を持ちかけた。




あと2話で空の軌跡編たぶん終わるぞ。
あと主人公変えた方がいいかな?
勝手にシード中佐の甥っ子作って主人公にするつもりだけど・・・
えっセシラル?ヒロインだっつーの。