二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.29 )
- 日時: 2012/02/11 23:13
- 名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: gF4d7gY7)
空の軌跡編のその後 セシラルの後日談
「セシラル、正気か?」
遊撃士協会ボース支部にはいつものようにルグランが受付の椅子に座っている。今、久々にセシラルが来たのだが……まさか辞表を持ってくるとは。
「まあ、悩んだんですけど決めました。私は遊撃士を辞めます」
今にも何やってんだこれの作者は……って発言が飛んできそうだが、次に繋げるにはこれしかなかった。
ルグランが止める理由を問うと、彼は《結社》の陰謀を止める為にクロスベルに行くと言った。
「本気らしいな。わしは別に構わんがアネラスがなんていうか」
セシラルは妙に背中に視線を感じた。振り向くとそこにはアネラスが驚きながら立っている。2人の話を聞いてしまったのだろう。アネラスはセシラルの両方を掴み彼いや彼女を説得した。
「ホントなの。遊撃士を辞めて他の所に行こうだなんて」
「……すみません。でもやらなきゃいけないんです。結社の計画はまだ始まったばかり。どうしても止めたいんです」
「だったら私も連れてって」
マジかよ。
「駄目です。貴方は巻き込めない、貴方は……」
「女の子だからって言うんでしょ。だったら今のセシラルも同じ女の子よ」
そう言えばそうだった。
「それは……そうですけど、でもこれは遊びじゃないんです」
自分の立場を忘れていたセシラルは弱気になる。
「だったら付いてきて」
アネラスがそう言うとセシラルの手をつかみ発着場へ走って行った。
「そんな訳で何故かツァイス地方のレイストン要塞にいます」
the3rdをやった人ならこの展開は分かるだろう。
「ようセシラルお前確か元に戻ったんだっけな」
カシウスが40超えたおっさんには見えないぐらい元気に声をかける。
でも、初めから全てを知っていた彼にとってはセシラルの性別が変わった事など予測していたのだろう。
「ええ、そうみたいです」
セシラルはいつものように対処する。案外慣れて来たみたいだ。
「おっとアネラスも久しぶりだな」
「お久しぶりです。でもわざわざすみません忙しい中時間を取ってもらって」
「可愛い後輩遊撃士の為だ、気にする必要は無い。それにコイツなんかしょっちゅう来るからな。まだましな方だろ」
そう言いながらカシウスはセシラルの方を見る。ただみんなは笑った。
「2人ともまた一段と腕を上げたようだな」
二人は頬を赤くして照れた。ただここで話が詰まったのか少し沈黙が続く。話を続ける為にアネラスはエステルの話を持ち出した。
「まあ、これからもエステルちゃんに負けないようがんばります」
この言葉から一気に話が続き、とうとう本題に入った。
「まあその顔だとユン先生はご健康のようだな。今日は先生の言葉付けでやって来たそうだが」
「ちょっと待ってください。お爺さんの言葉付けって?」
そう言えばセシラルが連れてこられた理由、まだ話して無かったな。
「忘れてた。はいセシラル、手紙お爺ちゃんからの手紙」
その手紙を読んだセシラルは飛び上るように驚いた。何でアネラスは手紙を見せなかったのだろうか。……もしかして見せようと思ったらあの話を聞いてしまったのだろうか。
書くの面倒くさいから話進めるぞ
(外に出たけど一体どうするつもりだろう。それにカシウスさん誰かを読んでたみたいだけど)
アネラスは心の中でそう思った。何となくセシラルの顔を見たが相変わらず何かを知ってそうな顔をしている。
「おっ来た来た」
カシウスがにやけた顔でそう言う。こう言う時は誰かが必ず被害にあう。
「またこの軍服に袖を通す事になるとは、まったく准将も人が悪い」
この声はあの人、そうあの軍服と言えばあの人だ。
「り、リシャール大佐」
「こんな恰好をして言うのもなんだが……もう大佐じゃないのだよ遊撃士のお嬢さん。そちらのお嬢さんは気付いていたみたいだけど」
確かにそうだった。この人もう大佐じゃなかった。ただこの様子だと釈放されても前の様に洞察力は鈍ってはいなかったようだ。
「実はコイツはお前たちの前に面会していてな」
「実は私は民間である会社を立ち上がらせて貰ってね、仕事の都合上色々お世話になる事もあるからこうして挨拶に出向いたんだ」
話し長いから省略
「もしかしてさっき言ってた人って」
「ああ、コイツだ。今からリシャールにお前の手合わせをしてもらう」
「待ってください、そんな急に言われても、ましてわ相手が大佐だなんて」
だから大佐じゃないって。
「さっきの問いの答え知りたくは無いのか?」
「そうですねアネラスさん。別にカシウスさんは勝てって言ってる訳じゃないし」
「そうだ、勝ち負けにこだわらず全力でぶつかってこい」
「分かりました。つたないながらもありったけの力を持って挑戦させていただきます」
こうして戦闘が始まったのだが……作者は書くのがめんどくさいらしいので代わりに戦闘を見ているセシラルとカシウスの会話を書きます。
「そう言えばお前はユン先生の手紙を見てないみたいだけど何で来たんだ?」
「無理矢理連れて来させられたんです」
「ははーん、お前らなんかあったな。例えばお前が遊撃士を辞めて例の組織を止めようとしていたのをアネラスが知ってしまったとか」
「ぎくっ」
「当たりだな」
「はっ、はい。そうです」
「お前らしいな。ただアネラスの事だ。あとで説得するように俺に言って来るだろうが逆に説得しとくぞ」
「ありがとうございます。これで少し気が楽になりました」
「終わったみたいだな」
それからアネラスは答えを見つけだし、案の定カシウスに説得するよう頼み込んだが逆に説得された。
それから数日
「そう言えばアネラスさんに場所教えてませんでしたね」
「クロスベルだったね」
「ルグランお爺さんから聞いたんですか?」
「あったり」
「2年前も同じようなことがありましたよね」
「うん、でも今回は違う、今度はずっと待ってたりはしないよ」
「へっ?」
「たまに遊びに行くって事だよ」
「よかった」
(もうすぐ定期船セシリア号が出発します。乗車するお客様は急いでお乗りください)
「時間です。落ち着いたら手紙出しますね」
「なるべく早くしてね」
「分かってますよ。それじゃあ」
「またどこかで」
セシラルの後日談 END