二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.42 )
日時: 2012/05/28 22:46
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: UruhQZnK)

自宅
「なあセシラル」
「何でしょうか」
「1つだけ聞いていいか?」
「はい」
「どうしてエニグマでは使う事が出来ないアーツを使用できたんだ?」
「その事ですか、私の知り合いにエプスタイン財団で働いている人が居るのでその方にお願いして改造して貰ったので普通のものより少し性能が高いのです」
「そうか…聞きたい事が増えたが他は約束を果たしてから聞かせてもらおう」
「その事に関してですが」
「ん、」
「少し訂正していいですか?正直あれは無理そうですし」
「いいが何にだ?」


「特務支援課の方々が一人の少女の心を救ったらでいいでしょうか?」

山積みの書類と軽くスル-されし重大なイベント


クロスベル警察署・2F、捜査2課が使用する部屋
「おーフェイと美人、随分早いな。少しぐらい遅刻したらどうだ」
「こっちは全く逆の事を言いたいがな」
「いつの間にか警部に対してフェイさんがため口になってる」
「相変わらずフェイと警部は合わないね」
こんな平凡なある日
「そういや言い忘れていたが、お前ら明日は残業な」
「ああ知ってる。この書類の山を片付けなきゃいけないからな」
フェイとセシラルの机には数えきれない程の書類が重ねて合った。
「レイモンド俺たちがタングラム門に行ってる間に何があった」
「えーと、昨日警部がやり残した分と、明日アルカンシェルの警備に付く課の分」
アルカンシェルとはここクロスベルで活動している劇団で帝国、共和国では知らないものは居ないと言われている程有名である。
その劇団が明日クロスベルで公演を行うのだが、その日はクロスベルの主な政治を務めるヘンリー・マクダエル市長が見に来るのだ。その為警察が警備に付き市長の安全を守る為に事前に色々な準備やら何やらをしなければならない訳で、警備を担当する課の分が2課に回ってきたのだ。
「後者はいいとして前者は無いだろ」
フェイはそう言いドノバンの方を向くがそこにドノバンの姿は無い。
「逃げられた、で…これをどうやって終わらすかだ。正直3人で残業しても二日じゃ終わらんだろ」
「その後はクロスベル自治州創立記念祭がありますからね」
「それまでに終わらせないと……想像するだけで寒気がするよ」
「さっさと終わらせるぞ」
3人は休む間も惜しまず書類の整理やらまとめやらをやった。それから6時間程の時間がたったが半分ほどしか終わらなかった。
「今日は終わりだね、持って帰ってやって来てって言いたいけど疲れてるし今日徹夜でやると明日もたないから帰ったらゆっくり休んで」
3人は署を出て家に帰って行った。

今回2回目の自宅
「兄ちゃんセシラルさんお帰りー、遅かったね」
「今日は色々と忙しかったので」
ミーシェの言葉はセシラルには届いたがフェイには届かなかったのか無言で着替えそのまま寝てしまった。
「セシラルさん今日何があったの?」
「ずっと書類の整理ですよ」

クロスベル警察署
今日も3人は書類の整理をしていた。早く終わらせないと地獄が待っているからだ。そんな状況にも関わらずドノバンは居ない。
そして、その日の夜、全て片付いた。
「やっと終わった」
「辛かったですね」
「二人ともお疲れ、警部からはもう何も聞いてないから今日は終わり」
扉が開く音がした。入ってきたのはドノバン。そして3人はやっぱりかという目でドノバンを見た。
「おう、やっと終わったか。しかし時間が掛かり過ぎやしねぇか?」
「半分あんたのせぇだろ」
「嘘だって、そういやセルゲイからいい事聞いてきた。お前ら外に出ろ」
ドノバンはそう言うと3人を強引に署から出し、歓楽街の方へと向かわせた。
「あっ、アルカンシェルから人が走って行きました。こちらに向かってきてます」
「あれを捕まえろ、あいつは市長を暗殺しようとした奴ってセルゲイがいってた」
「はぁ、根拠がないなら逮捕できない」
こんな会話をしてる内に逃げた奴は別の道を通って逃げた。
「ああああ、何逃がしてんだよ殺人未遂の容疑が掛かってるかもしれねぇんダぞ」
「根拠がない」
「私も同じく」
「僕も同じで」
満員一致でドノバンの命令は無視された。
「あ〜あ、せっかく市長を暗殺しようとした犯罪者を捕まえて自慢しようとしてたのに」
「おい」

その犯人は特務支援課によって捕まったらしい。がそんな事はドノバンにとってはどうでもいいことだ。