二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.46 )
- 日時: 2012/06/16 23:04
- 名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: UruhQZnK)
小ネタ的な何か
3日目帰り道・中央広場
セシラルがオーバルストア「ゲンテン」の入口まで行くと自動ドアの扉が開いた。
「またねセシラル」
大きなウェンディの声が彼女を見送った。
自動ドアの先にはフェイの姿があった。
「あっ偶然ですね。フェイさんもエニグマの点検ですか?」
「たまたまここを通ったから中を見ておこうかと思っただけだ。そもそもこの店自体何の店か分らなかったからな。どんな店か分っただけで十分だ」
「じゃ、じゃあ一緒に帰りませんか?」
「ああ」
東通り
「あれ」
セシラルは何かを見つけたのか不思議に立ち止まった。
「どうした」
「財布が落ちてます」
「どこだ?」
「あそこです」
財布は東クロスベル街道に続く道の真ん中に落ちていた。
二人は財布に近付こうとすると後ろから何者かが猛スピードで駆け抜けて行った。
「今のは何だったのでしょうか?あっ!」
セシラルは財布があった方を向いた。しかしそこに財布がなかった。
「今の奴旧市街に走って行ったがとっとと捕まえて財布は警察に、取った奴は連行だ」
「やり過ぎですよ」
旧市街
「いいもん拾ったな〜」
ミーシェは旧市街のベンチで財布の中身を何度も確認していた。
「げっ兄貴だ、ヤバイばれる」
「なにがばれるんだ?」
「え、ナンデモナイヨ」
ミーシェの声は裏返っていた。
「ところでその財布は何だ」
「えっ、こここここここれは、今日かかか借り換えただけですよ」
「そうなのか、疑ってすまなかったな。それにしてもお前が選んだにしてはにしてはセンスがいいな。ちょっと見せてくれ」
「いいよ」
フェイは財布の中身を確認した。
「ミーシェ聞きたいんだがお前の名前はなんだ?」
「何言ってんの、ミーシェ・シードでしょ」
「そうか、ならこの身分証明書はなんだ?お前の名前はハロルド・ヘイワースじゃないよな?」
フェイは身分証明書を付き付けた。
「……ごめんなさい」
「分かればいい。セシラル、俺はこれを警察に届けて来る」
「わ、私も一緒に行ってもいいですか?」
「ただ届けるだけだぞ」
「お願いします」
「まあいいだろう」
クロスベル警察
受付には見知らぬ男が立っていて、フランはその男に対応していた。
「取り込み中悪いがフラン、落し物だ」
「財布…ちょうど良かった、この方が財布を落としたとなさって言たので、ハロルドさんこの財布ですか?」
男は身分証明書を取りだし自分のものである事を証明した。
「はい、これで合ってます」
「良かったですね」
「皆さんご迷惑をおかけしてすいませんでした。」
男は深々と頭を下げた。
行政区
「今日は本当にありがとうございました」
「これぐらいは当然なので。というより見つけたのはこっちの方ですから」
フェイの言葉を聞いたセシラルは少し照れた。
「お嬢さん財布を見つけていただきありがとうございます」
「いえいえ、別にいいんですよ」
「おっと、これは失礼。名を名乗っていなかったですね。私はハロルド・ヘイワース。住宅街に住む商人です」
その後二人は名を名乗った。
「フェイさんとセシラルさん。ではまたいつか」
ハロルドは住宅街へと向かって行った。
「・………疲れた」
この後二人はすぐ帰って寝たそうだ。