二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.5 )
- 日時: 2011/11/30 23:08
- 名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: /ReVjAdg)
「そういえばクローゼさんの着ている制服ってジェニス王立学園のですよね」
「ええそうですけど・・・」
「いや、2年前にそこを卒業した知り合いが居て」
「そうなんですか・・・その人の名前を教えてください」
「レクター・アランドールって人なんですが」
「え!」
第4話 暴走夫と手配魔獣
孤児院を出、ルーアンに着いたセシラルは遊撃士協会ルーアン支部に入った。
受付に立っていたのはジャン、と言うちょい紫髪の男だった。
「やあ、ルグラン爺さんからは聞いてるよ。歩きで王都まで行くって大変だよね〜。でもあのカシウスブライトやその子供達はリベール1周したからそれに加えればまだ楽だよね。それにさー・・・・」
1時間ぐらい話してそうな勢いで喋っていたので失礼と思いながらも掲示板を確認し、何も言わずに遊撃士協会を出た。
色々依頼が出ていて一番気になったのが「凄腕ギャンブラー急募」と言う依頼。最近ルーアンにカジノがオープンしたのは聞いていたが凄腕ギャンブラーを募集するとは。カジノに何かあったのか。もしギャンブルで不正な取引が行われていたら大変だ。念のためにカジノに向かった方がいい。それが理由なのだろう。
カジノらしき建物に到着すると、普通に考えてルーアンに居るはずもないマフィアや狩猟団に警戒しながら中に入り2階に行こうとしが、
「あの、遊撃士協会の人ですか?」
かなり警戒していた為に予想もしない女性の声が聞こえてきたので、見た目は冷静に振り向いたものの内心は飛び上るほどに驚いてしまった。この人が依頼人だと知ると、早速内容を聞いた。その内容とはさっきまで思い込んでいた内容とは全く違う。運が無く、ウソも、ヘ理屈もつけないのに最近ギャンブルに勝ちまくってハマってしまった夫を止めてほしいという実に馬鹿馬鹿しい無いようであった為に思わずため息が出た。
仕方なく2階に上がり一人だけ座っていた依頼者の夫か確認を取り、「奥さんから話は聞いています。取り返しがつかなくなる前にギャンブルは止めた方がいいですよ。嫌なら私とポーカーで勝負して貴方が負けたらギャンブルを止めてもらいます」と勝負を持ちかけた。
すかさず夫は「妻がそんな事を?まあ勝てば問題ありませんが」と挑発的に勝負に応じた。
「勝負は3回勝負で2回勝てば勝ち。いいですね?」
一回目、セシラルのカードは運よく、クイーンと3がワンペアずつそろっていたのでカードを変なかった。
一方夫はカードの引きが悪かったのか、3枚変えた。
勝負はセシラルが2ペア。夫が1ペアでセシラルの勝ち。
「まあ、最初はこんなもんでしょう。次行きましょう」いきなりリーチをかけたが夫は何故か顔色変えず平気な顔をしていた。
2回目はセシラルがノ‐ペア、夫が1ペアで夫の勝ち。夫は真の能力を開放したのか、調子に乗って「次が最後ですね。今辞めれば恥を欠かずに済みますよ」と勝利宣言までしてしまった。セシラルもむきになったのか、「なら、私も真の力を開放させましょう」とあり得ない事をぶっちゃけてしまった。これを見た周りの人間も作者もかなりイタカッタだろう。てかこの話の内容を投稿していいのか?
最後の回で、夫は引きが良かったのか1枚もカードを変えずに「きた‐ー。降参するなら今のうちですよ。」とつい叫んでしまった。
その声を聞いて、セシラルは余裕の表情を見せ「いや私の勝ちです」と静かに言言うと、「無理無理、ほらこれを見ろ。ストレートフラッシュだぞ。」
夫が笑いながらそう言ったがセシラルは微笑みながら手持ちのカードを見せ「じゃあ、ロイヤルストレートフラッシュの勝利ですね」と言いながら一階へ降り、依頼者に成功した事を告げて、カジノを出た。
が・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と夫が叫びながら、余計に文字入力を増やしてアイナ街道突き抜けて行ったのだった。それを見たセシラルは魔獣との遭遇を考え、後を追う。しかしどんだけギャンブルに負けたのが悔しかったのか、夫の足跡はまだまだ続く。一向に見つかる気配は無く気付くと日は沈み始め、ルーアン市とツァイス市をつなぐ関所、「エア=レッテン」の近くまで来ていた。早く見つけないと、と思った瞬間、
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁっぁぁ」
とさらに余計な文字入力を増やした叫びが聞こえた。その声のもとに駆け付けると、夫がアッシュセイバー×3(文字数足りないかもしれないから)に囲まれているではないか。
セシラルは棒(スタッフ)を構え、魔獣の注意を依頼者夫から自分に反らした。一番早くこちらを向いた1体のアッシュセイバーが飛びかかって来たが、セシラルは上手くかわし、交わした勢いで回転しアッシュセイバーの頭にスタッフを叩きつけた。当たり所が良かったのか、アッシュセイバーは気絶し、本気になった残った2体が一斉に飛びかかって来た。一体の咬み突きをかわし、もう一体は上手く棒に咬みついた。アッシュセイバーはすぐに棒から口を放すと今度は突進をしてきた。それも狙ったのはセシラルだけでなく後ろに居る依頼者夫の一緒に。アッシュセイバー同士の心が通い合ったかのように仕掛けてきた挟み撃ち突進は、依頼者夫にかなりの恐怖を味合わせていたが、セシラルは特にそうでもなかった。
「もう駄目だ。おしまいだ」
依頼者夫がどっかで聞いたような代詩を吐くと、セシラルは依頼者夫を後ろに付き飛ばし、「フ‐ーーーいきます」とボソッと言った。
そしてすごいスピードで接近してくる二体がセシラルの両サイドを突き抜けた瞬間、セシラルは「百烈撃」と叫び2体の倍以上のスピードで2体の頭部を叩きつけ、止めの代わりにアッシュセイバー×3を遠くへ突き飛ばした。
「いいですね。もうギャンブルはしない事」
「遊撃士さん有り難うございました。ギャンブルといい、魔獣から守ってもらった事と言い何とお礼をしたらいいか。」
「いいんですよ。あと今度からギャンブルはさせないようにしてくださいね」
「そうか分ったぞ。今日負けたのは仕方がなかったんだ。だって相手が強すぎたから・・・かな?」
「あのーほんとに辞めるのでしょうか?」
「この調子だと無理ですね」
こんな感じで依頼者と依頼者夫に挨拶をし、遊撃士協会へ戻った。
「すみませんおそくなりましたー。」
辺りはすっかり暗くなっていた。
「だからさーそう言う訳で、手配魔獣とか色々言ってきてよ。あれもうこんな時間?」