二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.7 )
- 日時: 2011/12/11 13:05
- 名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: /ReVjAdg)
第5話後半 特に何も無い平凡な1日・そして
工房都市ツァイス、地方としてはリベールの中心にあるヴァレリア湖の南に位置し、北のルーアン地方・北東のグランセル地方と接し、東側ではガルバード共和国との国境とも隣接しているが、比較的関係が良好な事と、地形的に大軍の進行に適していないためハーケン門ほどの関所は築かれていない。ツァイス中央工房を擁する導力器産業の中心地であり、その技術水準は大陸の中でもトップレベルに位置する。中央工房が全ての中心となっており工房長が市長の役割も担っている。
地下から1階に上がり外へ出ると所々に見た事の無い風景が広がっていた。奥に進むと動く階段、降りて振り向くと改めて中央工房のすごさがわかる。
さらに進むと、1つの建物に遊撃士の証「支える篭手の紋章」の紋章が掲げてあった。そこが遊撃士協会だと知ると、挨拶と連絡の為に扉をあけると声が聞こえてきた。女性の声だ。
「女性のような容姿をした遊撃士、名前は?そうセシラル・ワイスマンね。来たら連絡するように伝えと・・・その必要はないみたい」
そう言って女性はセシラルの方へ振り向き
「貴方がセシラル・ワイスマンね。ジャンからの電話よ。こっちへ」
と言い導力電話機の受話器を差し出した。
「セシラル。はー、もうビックリしたよ。起きたら居ないから慌てて、行くなら何か言ってから行って。そう言えばさ・・・・」
「はいはい。時間が無いから切りますよ。」
「ちょっとまって」ガシャン
さすがに電話で長時間話されると耳が持たないからと思った。
「当たってた。セシラル・ワイスマン。リベールの人にしては確かに女性っぽい顔ね。可愛いと言うより母親のような感じ」
東方風の女性がそう言うと
「自己紹介が遅れたはね。私は遊撃士協会ツァイス支部受付キリカ、キリカ・ロウランよ。」
「何故、何故私がセシラルだと分かったのですか?まさか貴女はうろ」
「違うわ。東方には貴方みたいな人がたくさんいるからよ」
話に割り込んだ形でキリカがそう返すとセシラルはホッとしたが、何故か心の内がザワザワしていた。
「今日は結構依頼がありますが分担などはされているのでしょうか?、王都に手紙を届けるだけとはいえお手伝いをするのは常識ですから」
話を変えてそう言うとキリカは「伝言よ」とつぶやいた。セシラルが「えっ」と言うと、「至急レイストン要塞に行くように。貴方がツァイスに来たら伝えるようにって彼が。貴方なら分かるわよね?」
「彼」、レイストン要塞に居る幹部の一人であろうあの男。何故彼が自分を招いたのか。理由はキリカも知らないだろう。
「分かりました。「彼」がそう言うなら無視出来ませんしね。何より「彼」に恩がありますから」
「行くのなら手配魔獣に気をつけて。」
「セシラル・ワイスマン・・・興味深いわね」
話がつくとセシラルは遊撃士協会からでて町の南口を過ぎ、軍用路を通ると案の定手配魔獣に出くわした。
「ブラディセイバー」・前々回に登場したアッシュセイバーの上位種にあたり、咬み付いたものの血を根こそぎ吸い取るいかにもグロテスクな殺し方をする魔獣である。
しかし、セシラルは気配を消し、近づき、後ろから思いっきり愛用の棒で叩き飛ばした。
「バシーン。ギャオ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐・・・・・ピカーン」○ケット○ンスターの○○団が○○ボルトをくらい空の彼方へ飛んで行く今の○○ウィッシュじゃ見れない懐かしい展開になったが時間が惜しいのでセシラルは笑いを必死に堪えながらレイストン要塞へ向かった。
「大きい。まさかここまで大きいとは。周りは池。壁は厚い。要塞としては完璧ですね。」
中央工房程もある要塞は10年前に起きたエレボニア帝国がリベール王国を侵略しようとした戦争、「百日戦役」で唯一占領されなかった場所らしい。
「んっ、何か用かね?」
門番がそう言うと、名を名乗り目的を説明した。
「君がそうか。ちょっと待ってて」
やはりリベールの人は優しい。そう感じた。
10分程待ったがなかなか来ないので入口となる門に近付くと、いきなり入口の扉が上がり、もう一つ扉が見えたと思ったらその扉は横にスライドした。あまりの迫力に唖然とした。
「はっはっはっ。そんなに驚く事は無いだろう。久しぶりだなセシラル」
笑いながら現れた男の名は、カシウス・ブライト。ある事がきっかけでリベールの英雄となった男だ。
「お久しぶりです。カシウスさん。いや、今はカシウス准将ですね」
「今まで通りで良いぞ。ハアァ」
「そんなにル=ロックルに言った娘さんが恋しいのですか?」
「バカヤロー、そんな事は無い。そういやお前の彼女もそこに行ったとか言ってたな?」
「べ、別にそんな関係じゃないですよ。14の時に山で彼女に助けられて仲が良くなっただけです。」
「ホントか〜?このこの」
「准将、お時間がありません」
暖かい会話が飛び交うなか、カシウスの背後に立っていた兵士がそう言うと、2人は少し顔を赤くした。
「本題に入ろう。セシラル、実は俺が拾ってきた息子が失踪した。何を意味しているかお前なら分かるな」
それはとんでない事だが、セシラルには分かった。
「とうとう動き出すのですね。あの組織が」
「ああ。お前がよく知っている組織だ。ここで頼みがあるのだが」
そう言ってカシウスはセシラルの耳元で小声で伝えた。
「分かりました。じゃあそろそろ時間なので」
「分かった。すまないなわざわざ」
遊撃士協会ツァイス支部
「遅かったわね。もう少し早く来ると思ったのだけど」
キリカがそう言うと
「カシウスさんとの話が弾んでしまって」
と返した。
「明日にはツァイスを出ます」
「そう。ちなみにさっき定期船が再び運行したらしいわよ。お金はこちらで出すから明日はそれで行きなさい。」
定期船の数日掛かる小規模のメンテナンスが終わった為、セシラルは歩き続ける事から解放された。と嬉しそうに思った。
「じゃ、今日は宿に泊まります。」
そう言って遊撃士協会を出たが、その後は迷ったらしい。
やっとの思いで着いた宿は天国のようだった。
空の軌跡編
序章的な奴の終わり。
次からは、少しゲームにあった光景に顔を出すことになります。