二次創作小説(映像)※倉庫ログ

No,2 正体など判断出来ない者達 ( No.172 )
日時: 2012/01/09 20:40
名前: おかゆ (ID: hj9a4sJB)


何か2人に拉致られておひさま園と呼ばれる施設(?)に入った。

晴「ちょっと待ってろ。直ぐに戻って来るからな」

白「・・・・・、」

白夜は何も言わなかった。
変わりに風介が問う。


風「私も付いて行くのかい?」

晴「当たり前だろ」

風「う・・・邪気眼が・・・うずく・・・静まれ私の腕・・・」

晴「ハイハイ邪気眼が覚醒する前に行きましょうねー」


晴矢は風介の後ろの襟首を引っぱり、野良猫の様に引きずって去る。


白「・・・・、何で、」


白夜は晴矢達が入って行ったおひさま園の入口を見つめた。
彼は拳を握りしめ、震えるように呟く。


白「何で、俺なんかに・・・・こんなに優しく出来るんだよ・・・」


彼はスキンヘッドを殴った右手の拳を見る。

殴って気持ちよかった時点でもう自分は善じゃない。
それなのに、この2人は礼までしようとした。


悪党にそこまで優しくする理由が解らない。


その時だった。

自分の携帯の着信が鳴った音だった。
彼は携帯を開き、耳に当てる。


白「誰だ?」

?『いきなり誰とは女性に失礼ね。私よ。声で解らないの?』

白「黙れよババア。どうせ安土だろぉが」

?『全く。2つ年が離れてるだけでババア呼ばわりしないで頂戴』


通話相手は知合いの安土流子(あづち りゅうし)。
黄土色のサイドテールで16歳の少女・・・だったと思う。
もう半年も会っていないのだから容姿も余り覚えていない。


白「何のようだ。買い物に付き合えって言ったらぶっ殺すぞ」

流『素敵なお誘い有り難う。こんな関係じゃなかったら付き合ってやっても良いわ』

白「誰がお前みたいな奴と付き合うかよ。さっさと用件を言え」

流『さっさとこっちに帰って来なさい。そこまでして貴方は『この世界』の頂点にいるのが嫌なの?』

白「当たり前だ。あんな悪意渦巻いてる世界の頂点にいる事より、この世界で一生弱いままの方がマシだ」
     、、、、、、、、、、、、、、、
流「そう。価値感だけの関係で繋がれている私には関係ないわ。貴方が血みどろで死んでもね』

白「俺は後悔をしてるだけでなろうとは思わない。だがお前に言われようが何だろうがそっちには戻らない」

流『なら勝手にしなさい。貴方が助けた人を殺そうとしてる人を止めなくて良いのね?』

白「あ?」


白夜は入口の方をチラリと見つつ、電話越しの流子に問う。

入口の方に、緑色のポニーテールの少年と別の赤い髪の少年がこちらを指差してる気がした。

流『確か、黒衣海とか言う娘だったかしら?大能力者(レベル4)の原子使い(メルドハンド)。一発で『こっちの世界』の人間だと解るかもしれないわね』

白「そいつに何の用があるってんだ」

流『南雲晴矢と凉野風介』


流子はハッキリと言った。
白夜は僅かに眉を顰める。


流『黒衣はその2人を上層部の交渉材料にしようとしてるみたいだけど。どうする?黒衣を止めるか、放置するか。とは言ってもまだ黒衣は「外」には出てないみたいだけど』

白「もうアイツらとは縁を切った。むしゃくしゃしてるから『外』に出て来た所でぶっ飛ばす」

流「そう。なら2人には関係無いわね」


白夜は勝手に通話を切り、入口の方を見る。

ーーーー先程は縁を切ったと言ったが、実際には切っていない。




彼はおひさま縁を後にし、自分の為に敵を排除する。






ちょっと仮◯大賞じっくり見たいので此処で終わります。