二次創作小説(映像)※倉庫ログ

No,3 孤立とルールの崩壊 ( No.182 )
日時: 2012/01/20 21:54
名前: おかゆ (ID: hj9a4sJB)


帝国学園での昼食は3パターンある。


弁当、食堂、売店の3つだ。


因みに、とある少女は食堂派だった。

肩を少し超す程度の黒い髪。紺と言うより、殆ど黒に近い瞳。中背中肉とでも言うのだろうか。まあ普通の少女である。


少女、十七夜鴉は食堂の窓際の席で、1日10食限定のキムチチャーハンセットを口にしていた。

近くの席に居た鬼道は、家から持ってきた超高級手作りおにぎり、斜め手前に居る源田は、食堂の唐揚げ定食セット、
隣の席に居た佐久間は、売店で買ったらしきチョコチップメロンパンを口にしていた。
食事1つで意気投合しない面子(メンツ)である。

一方、目の前に居た鍵加ユロは弁当の蓋を明けている所だった。


鴉「・・・ユロ、君って食堂のご飯とか売店のご飯を食べた所見た所無いんだけど」

ユ「おやつで栄養を摂取、それ以外の食事はホウレンソウのみ受付。それが私のモットー」

鴉「も、モットーって・・・」


鴉はそう言って、コップに入った冷水を口に含む。

ユロは気にせずシンプルなデザインの弁当箱の蓋を明ける。




瞬間。
チョコチップメロンパンを頬張っていた佐久間、唐揚げ定食セットをバクバク食べていた源田、超高級おにぎりを口にしていた鬼道、冷水を含んでいる途中の鴉4人と動きが静止する。

何故なら。



ユロの弁当箱の中身は全て緑色に染まっているのを確認したからだ。


中身を良く見てみると、ほうれん草とゴマの和え物、ほうれん草のおひたし、ほうれん草のバターソテー・・・と、ほうれん草のオンパレードである。


鴉は弁当箱を凝視する。
すると、隣の席に居た佐久間はいきなり、


佐「ゴホッ!ゴホゴホッ!!」

源「大変だ!佐久間がチョコチップメロンパンを喉に詰まらせた!!」

鴉「言う暇が有るなら早く佐久間の背中さすってやらんかい!!」


鴉は源田に的確なツッコミを入れると、慌てて佐久間の背中をさする。
鬼道は教室に戻ってしまったらしい。何処にも居なかった。
すると、佐久間はまるで死に際で遺言を言うかの様に、


佐「俺、ほうれん草を見るとめまいが・・・」

鴉「ただの好き嫌いじゃねぇかボケェ!!」

彼女は佐久間の後頭部を思い切り叩く。
彼は後頭部を押さえつけた。


その光景を見たユロは、ぽつりと独り言を言う。



ユ「・・・ほうれん草を悪く言うなんて・・・君達に食べる資格は無いッ!!」

源「俺何も言ってない!!」





きゃぁあぁあぁあぁあっぁあああああああ


ヤバい、源田キャラ崩壊してる・・・

そしてユロちゃんキャラ崩壊してるかもどうしよう!?