二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ——— ( No.213 )
- 日時: 2012/05/08 21:38
- 名前: 蒼炎 (ID: q6B8cvef)
※書きたかったから書いてみたシリーズの癖に続いてしまった。
※やはり題名未定。
※前よりはグロくは無い。。そして全体的に暗い。
※オリキャラは天馬世代で13〜15歳の人に決定。しかしやはり名前を明かさない。
※むしろ10年後でも違うアニメの世界かもしれない
※改行が無駄に多い癖に短い
※蒼炎は現在病み期。不用意に近づくと危険です((←
*
「………ど、うして、」
赤く、赤く、朱く、緋い静か過ぎる部屋で、その人は華奢な体を震わせていた。
その右手には拳銃が握られており、掌には風穴が開いた様に見えた。
その左手にはナイフが握られており、手の甲には深い切り傷がある様に見えた。
その足下にはバール落ちており、足には無数の痣がある様に見えた。
しかし、
「………どうして、どうして僕は、自分を殺められないんだろう?」
右手の拳銃は銃口が歪み、左手のナイフは根元から千切れ、足下のバールは折れ曲がっていた。
そう、
、、、 、、、、、、、、、
元から、傷跡なんて無かった。
「ぼ、僕は………っ!どう、して……っ!じ、ぶんを、傷付け、られないんだ………っ!」
華奢な体を震わせながら、その人はしゃがみこんだ。
感情の無い瞳から、無色透明の何かが堕ちた。
それが涙だと認識したのは、彼、あるいは彼女には時間が掛かった。
それは重力のままに堕ち、表面張力のままに下に留まる。
これは常識に近かった。
、、、 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
なのに、何故留まった所は他人の人肌だったのだろうか?
「…………え?」
その人は一瞬、しかし明白に頭の中が真っ白になった。
何が起きたのか解らないまま、しゃがみこんだまま後退りをする。
10秒たった後、それが何かと解った。
それは、足元で倒れていた綺麗な目をしたニンゲンだった。
ニンゲンは、眠りから覚めた様に、傷だらけの体を起こした。
その人は、その行動に恐怖しか感じられなかった。
ニンゲンの顔に、その人涙が落ちて目が覚めたのかもしれない。
あるいは、最初から起きていたのかもしれない。
どちらにせよ、その人のやる事は変わらなかった。
服の中に隠していたナイフを、ニンゲンの喉に突き付ける。
ニンゲンは鋭く光ったナイフを見ながら、
その人に向けて微笑していた。
「な、んでよ、」
その人は震えた声で、涙を流し、ニンゲンに向けて言葉を放った。
「これが見えないのか!?
これが何か解らないのか!?
ナイフだよ!?刃物だよ!?
突き刺さったら死んじゃうんだよ!?
なのに、何で笑えるの!?
死んじゃうのに、痛いだけじゃ済まないのに、何で笑えるの!?」
ニンゲンは答えなかった。
ニンゲンは己にナイフを突きつけるその人の手首を軽く握った。
その人の震えた手からナイフが滑り落ちた。
刃物が落ちた音だけが、赤く、静まった世界に響く。
ニンゲンはその人に何かを言ったが、恐怖の余りに何も聞こえなくなってしまった。
ただ、その人が言い放った言葉は、
本当に簡潔で、本当に冗長で。
笑ってしまう程哀しい言葉だった。
「や、めてよ
僕は『バケモノ』だから、普通の人じゃないから、
僕に人間らしい事を、しないでよ………………っ!!」
人間らしさを全てを失い、人間らしい心を全てを失えなかった『バケモノ』は
たった一つの救いの光に、背を向けてしまった。
たった一つの救いの光で、己が崩壊してしまうから。
偽善者(よわむし)は自らが望んでいた最後の光を、自らの手で振り払った。
*
うん、素晴らしい程に駄文。
因みに、その人は前ナントカさんよりも凄くヤバいです。強いです。怖いです。病んでます((
因みに蒼炎はまたアメーバで保存していt・・・げふんげふん