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「………？」



目を覚ませば、そこは見慣れている様な、見慣れていないような場所だった。


自分の名前が解らぬまま、その人は歩き出した。



（此処は…何処だろう？）



昨日の事を思い出すと、思い出せず、頭が痛くなる。




何処だろう、と考えた途端にその答えが目の前に現れた。





そこは、




？？「美術館……？」




壁には金色の額縁で覆われた大きな絵、床に描かれた深海の様な絵。


人は皆、絵を見ながら、小声で歓声を表している。





その人は視界の隅にあった張り紙の様な者を読んだ。




＜『ようこそ、前谷真希の世界へ』


本日はご？？？き、誠にありがとうございます。

当館では現在【前谷 真希 展】を？？しております。

前谷氏が生前描いた、怪しくも美しい絵画たちを

どうか心行くまでお楽しみくださいませ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　XX,XX,XX＞




（……難しくて読めない字がある……）



読めない字がある張り紙を放置して、その人はふらふらと歩き出す。




＊


短いなんて言わないで！これでも３日くらい掛かったんだから！((


さっき見たら、参照が1111になっていた。