二次創作小説(映像)※倉庫ログ

No,1 白銀に輝く雪原と紅く染まる悪夢 ( No.82 )
日時: 2011/11/22 21:41
名前: おかゆ (ID: GlcCI1C/)

白菜はアウレオルスにドッグフードをあげ、冷蔵庫へと向かった。

今日は何を作ろうかなー、と思いながら冷蔵庫を開ける。

白菜は中身を見た瞬間、僅かに眉をひそめる。



『おかえりなさい。温めて食べてね』と言うメモと一緒に添えられた、ハンバーグだった。


彼女は、一旦冷蔵庫の扉を閉じる。
好物の手作りハンバーグ。

食べなければ、母の味が解らないまま。

食べてしまえば、これで母の味が食べられるののは最後。


絶対的な究極の選択。


白菜はダイニングの椅子に座り、テーブルに体重を預ける。


ハンバーグは、冷たいまま放置された。




とある旅館。

そこには、雪原小雪が居た。
今は、夕食の時間である。


小さい薄型テレビのニュースを見ながら、焼サンマの骨を取る。

在り来たりなニュースキャスターは、無機質な声色でこう告げる。


『次のニュースです。北海道の◯◯市で、雪花氷架さん37歳が殺害されました」


小雪は驚きの余り、綺麗に取れていたサンマの背骨をぽきっと折ってしまった。


無機質な声は続けたが、小雪にはもはや聞こえない。
小雪は、口を開けたまま思う。



被害者の子供である白菜がこれ知ったら、どうなるのだろうか。





アウレオルス・・・あんた、何暢気にメシ食ってんだよ・・・