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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- No,1 白銀に輝く雪原と紅く染まる悪夢 ( No.82 )
- 日時: 2011/11/22 21:41
- 名前: おかゆ (ID: GlcCI1C/)
白菜はアウレオルスにドッグフードをあげ、冷蔵庫へと向かった。
今日は何を作ろうかなー、と思いながら冷蔵庫を開ける。
白菜は中身を見た瞬間、僅かに眉をひそめる。
『おかえりなさい。温めて食べてね』と言うメモと一緒に添えられた、ハンバーグだった。
彼女は、一旦冷蔵庫の扉を閉じる。
好物の手作りハンバーグ。
食べなければ、母の味が解らないまま。
食べてしまえば、これで母の味が食べられるののは最後。
絶対的な究極の選択。
白菜はダイニングの椅子に座り、テーブルに体重を預ける。
ハンバーグは、冷たいまま放置された。
*
とある旅館。
そこには、雪原小雪が居た。
今は、夕食の時間である。
小さい薄型テレビのニュースを見ながら、焼サンマの骨を取る。
在り来たりなニュースキャスターは、無機質な声色でこう告げる。
『次のニュースです。北海道の◯◯市で、雪花氷架さん37歳が殺害されました」
小雪は驚きの余り、綺麗に取れていたサンマの背骨をぽきっと折ってしまった。
無機質な声は続けたが、小雪にはもはや聞こえない。
小雪は、口を開けたまま思う。
被害者の子供である白菜がこれ知ったら、どうなるのだろうか。
*
アウレオルス・・・あんた、何暢気にメシ食ってんだよ・・・
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